竜王戦決勝トーナメント最後のひと枠は藤井聡太七段。豊島名人が王座戦ベスト8、次戦は渡辺二冠と対局【5月27日~5月31日の注目対局結果】

更新:2019年06月03日 12:00

5月27日(月)~5月31日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

竜王戦は決勝トーナメントに出場する11名が決定しました。5月31日に藤井聡太七段が菅井竜也七段を破り4組優勝を決め、最後のひと枠を勝ち取っています。

王座戦挑戦者決定トーナメントでは豊島将之名人が横山泰明六段を破り、ベスト8進出。次戦は渡辺明二冠と対決します。

※段位・成績は対局当時のもの

第32期竜王戦

【1組ランキング戦 出場者決定戦】久保利明九段が佐藤康光九段に勝利、決勝トーナメント進出を決める

●佐藤康光九段-○久保利明九段

第32期竜王戦1組出場者決定戦、佐藤康光九段VS久保利明九段の対局が5月28日に行われ、久保九段が142手で佐藤九段を破り、勝ち進みました。

久保九段は第7期より参加、本棋戦の通算成績は80勝48敗(0.625)です。

この結果により、久保九段は1組5位での決勝トーナメント進出を決めました。

【1組ランキング戦 決勝】渡辺明二冠が永瀬拓矢叡王に勝ち1組優勝

○渡辺明二冠-●永瀬拓矢叡王

第32期竜王戦1組ランキング戦の決勝戦、渡辺明二冠VS永瀬拓矢叡王の対局が5月29日に行われ、渡辺二冠が122手で永瀬叡王を破りました。

これで渡辺二冠は1組優勝となり、決勝トーナメント進出を決めました。

なお、敗れた永瀬叡王も1組準優勝の成績で決勝トーナメント進出となります。

渡辺二冠は第14期より参加しており、本棋戦の通算成績は83勝37敗(0.692)です。

【1組ランキング戦 出場者決定戦】木村一基九段が羽生善治九段に勝利、決勝トーナメント進出

●羽生善治九段-○木村一基九段

第32期竜王戦1組出場者決定戦、羽生善治九段VS木村一基九段の対局が5月30日に行われ、木村九段が81手で羽生九段を破りました。

この結果により、木村九段は1組3位で決勝トーナメント進出を決めました。

木村九段は第11期より参加、七番勝負登場1回、決勝トーナメント進出6回、本棋戦の通算成績は72勝40敗(0.643)です。

【3組ランキング戦 決勝】鈴木大介九段が八代弥七段に勝利

○鈴木大介九段-●八代弥七段

第32期竜王ランキング戦3組の決勝戦、鈴木大介九段VS八代弥七段の対局が5月27日に行われ、鈴木九段が165手で八代七段を破り、3組優勝を決めました。

これにより、鈴木九段は決勝トーナメント進出となります。

【4組ランキング戦 決勝】藤井聡太七段が菅井竜也七段に勝ち4組優勝、決勝トーナメント進出

●菅井竜也七段-○藤井聡太七段

第32期竜王戦4組ランキング戦の決勝戦、菅井竜也七段VS藤井聡太七段の対局が5月31日に行われ、91手目で千日手が成立、その後指し直し局が行われ、藤井七段が94手で菅井七段を破りました。

これで藤井七段は4組優勝となり、プロデビュー以来3期連続3回目の決勝トーナメント進出を決めました。

藤井七段は第30期より参加しており、本棋戦の通算成績は18勝2敗(0.900)です。

渡辺明二冠・豊島将之名人・藤井聡太七段ら、竜王戦決勝トーナメント進出者11名が出揃う

広瀬章人竜王への挑戦権を争う第32期竜王戦決勝トーナメントへの出場者が出揃いました。

最後のひと枠を勝ち取ったのは、菅井竜也七段を破り4組優勝を決めた藤井聡太七段。注目はタイトルホルダー同士の1組優勝争いを制した渡辺明二冠。竜王への復位、三冠獲得となるでしょうか。また、豊島将之名人も四冠目を狙います。その豊島名人に破れ名人位を手放した佐藤天彦九段も2組優勝で決勝トーナメント進出を決めています。

◆竜王戦決勝トーナメント対戦表
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第67期王座戦

【挑戦者決定トーナメント】豊島将之名人が横山泰明六段を破り、ベスト8進出

○豊島将之棋聖-●横山泰明六段

第67期王座戦挑戦者決定トーナメントで、豊島将之名人VS横山泰明六段の対局が5月29日に行われ、豊島名人が119手で横山六段を破り、ベスト8進出となりました。

豊島名人は第50期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は32勝13敗(0.711)です。

次戦は、渡辺明二冠と対局します。

第67期王座戦挑戦者決定トーナメント 対戦表

第45期棋王戦

【予選】都成竜馬五段が藤井聡太七段を破り挑戦者決定トーナメント進出を決める

●藤井聡太七段-○都成竜馬五段

第45期棋王戦予選で、藤井聡太七段VS都成竜馬五段の対局が5月28日に行われ、都成五段が95手で藤井七段を破り、勝ち進みました。

この結果により、都成五段は初の挑戦者決定トーナメント進出を決めました。

都成五段は第43期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は8勝2敗(0.800)です。

第30期女流王位戦

【五番勝負第3局】里見香奈女流四冠が渡部愛女流王位を破り2勝目

●渡部愛女流王位-○里見香奈女流四冠

渡部愛女流王位(※LPSA所属)に里見香奈女流四冠が挑戦する第30期女流王位戦五番勝負の第3局が5月29日(水)に福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われ、里見女流四冠が渡部女流王位を149手で破り2勝1敗としました。

里見女流四冠はあと1勝してこの五番勝負を制すると、女流王位通算5期獲得でクイーン王位の称号、そして五冠獲得となります。

第4局は6月13日(木)に徳島県徳島市「ホテルクレメント徳島」で行われます。

女流王位戦五番勝負の模様は、女流王位戦中継サイト日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。

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写真左:渡部愛女流王位/写真右:里見香奈女流四冠 女流王位戦中継ブログより

第1期ヒューリック杯清麗戦

【予選】里見香奈女流四冠が伊藤沙恵女流三段に勝ち、6勝1敗で本戦進出

○里見香奈女流四冠-●伊藤沙恵女流三段

第1期ヒューリック杯清麗戦予選で、里見香奈女流四冠VS伊藤沙恵女流三段の対局が5月31日に行われ、里見女流四冠が114手で伊藤女流三段に勝ちました。

これで、里見女流四冠は予選成績を6勝1敗とし、本戦出場を決めました。

◆ヒューリック杯清麗戦について
今年1月に開幕したばかりの女流新棋戦です。現役女流棋士のみで争われ、今期は62人が参加。予選は6勝通過・2敗失格制となります。第1期は予選を勝ち抜いた4人で本戦が行われ、本戦の初戦を勝った2人の決勝五番勝負となります。

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