王座戦 斎藤慎太郎七段が2連勝、初タイトルまであと1勝に。藤井聡太七段、叡王戦本戦トーナメント進出。【9月15日~9月22日の注目対局結果】
更新:2018年09月22日 10:30
9月15日(土)~9月21日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。
第66期王座戦五番勝負の第2局は、斎藤慎太郎七段が第1局に続いて中村太地王座に勝ち、初のタイトル獲得まであと1勝としました。
第4期叡王戦予選は各組佳境を迎えており、今週は藤井聡太七段、永瀬拓矢七段、佐藤康光九段が本戦トーナメント出場を決めています。
※段位・成績は対局当時のもの
第31期竜王戦
【2組昇級者決定戦】佐藤天彦名人が澤田真吾六段を破り、1組昇級まであと1勝に
○佐藤天彦名人-●澤田真吾六段
第31期竜王戦2組昇級者決定戦で、佐藤天彦名人VS澤田真吾六段の対局が9月19日に行われ、佐藤名人が111手で澤田六段を破り、勝ち進みました。
この対局に勝ち、佐藤名人は12連勝となりました。次戦は、1組昇級を懸けて山崎隆之八段と対局します。
佐藤名人は第20期より参加しており、本棋戦の対戦成績は35勝19敗(0.648)です。
第77期順位戦
【A級】広瀬章人八段が阿久津主税八段に勝ち2勝1敗に
○広瀬章人八段-●阿久津主税八段
第77期A級順位戦で、広瀬章人八段VS阿久津主税八段の対局が9月19日に行われ、広瀬八段が95手で阿久津八段に勝ち、2勝1敗としました。
この対局に勝ち、広瀬八段は8連勝となりました。
次戦は、広瀬八段は三浦弘行九段と、阿久津八段は深浦康市九段と対局します。
広瀬八段は第64期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は94勝42敗(0.691)です。
写真左:広瀬章人八段/写真右:阿久津主税八段[名人戦棋譜速報より]
【A級】羽生善治竜王が久保利明王将に勝ち2勝1敗に
○羽生善治竜王-●久保利明王将
第77期A級順位戦で、羽生善治竜王VS久保利明王将の対局が9月21日に行われ、羽生竜王が118手で久保王将に勝ち、2勝1敗としました。
次戦は、羽生竜王は稲葉陽八段と、久保王将は佐藤康光九段と対局します。
羽生竜王は第45期より本棋戦に参加しており、対戦成績は175勝51敗(0.774)、A級在籍26期目(名人在位を含む)で、十九世名人の資格を持っています。
写真左:羽生善治竜王/写真右:久保利明王将[名人戦棋譜速報より]
【A級】豊島将之棋聖が佐藤康光九段に勝ち3勝0敗に
●佐藤康光九段-○豊島将之棋聖
第77期A級順位戦で、佐藤康光九段VS豊島将之棋聖の対局が9月21日に行われ、豊島棋聖が143手で佐藤九段に勝ち、3勝0敗としました。
次戦は、豊島棋聖は糸谷哲郎八段と、佐藤九段は久保利明王将と対局します。
豊島棋聖は第66期より本棋戦に参加しており、A級在籍2期目、対戦成績は90勝35敗(0.720)です。
写真左:佐藤康光九段/写真右:豊島将之棋聖[名人戦棋譜速報より]
【B級1組】渡辺明棋王が野月浩貴八段に勝ち5勝0敗に
○渡辺明棋王-●野月浩貴八段
第77期B級1組順位戦で、渡辺明棋王VS野月浩貴八段の対局が9月20日に行われ、渡辺棋王が131手で野月八段に勝ち、5勝0敗としました。
次戦は、渡辺棋王は木村一基九段と、野月八段は松尾歩八段と対局します。
渡辺棋王は第59期より本棋戦に参加しており、A級在籍通算8期、本棋戦の対戦成績は128勝57敗(0.692)です。
写真左:渡辺明棋王/写真右:野月浩貴八段[名人戦棋譜速報より]
第4期叡王戦
【予選九段戦】佐藤康光九段が本戦トーナメント進出を決める
○佐藤康光九段-●先崎学九段
○佐藤康光九段-●福崎文吾九段
第4期叡王戦予選九段戦で、佐藤康光九段VS先崎学九段の対局が9月15日に行われ、佐藤九段が147手で先崎九段に勝ちました。
佐藤九段は同日に福崎文吾九段と対局し、109手で福崎九段に勝ち、2回目の本戦トーナメント進出を決めました。
佐藤九段は第1期より参加しており、本棋戦の対戦成績は7勝3敗(0.700)です。
【予選七段戦】藤井聡太七段が本戦トーナメント進出を決める
●小林裕士七段-○藤井聡太七段
●北島忠雄七段-○千葉幸生七段
●千葉幸生七段-○藤井聡太七段
第4期叡王戦予選七段戦で、小林裕士七段VS藤井聡太七段の対局が9月17日に行われ、藤井七段が111手で小林七段に勝ちました。
藤井七段は同日に千葉幸生七段と対局し、134手で千葉七段に勝ち、2回目の本戦トーナメント進出を決めました。
藤井七段の本棋戦の対戦成績は7勝1敗(0.875)、前期は叡王戦初参加で本戦トーナメントに出場、1回戦で深浦康市九段に敗れています。
【予選七段戦】永瀬拓矢七段が本戦トーナメント進出を決める
●中田功七段-○佐藤秀司七段
●佐藤秀司七段-○永瀬拓矢七段
第4期叡王戦予選七段戦で、中田功七段VS佐藤秀司七段の対局が9月19日に行われ、佐藤七段が105手で中田七段に勝ちました。
また、同日に行われた、佐藤秀司七段VS永瀬拓矢七段の対局では、永瀬七段が67手で佐藤七段を破り、初の本戦トーナメント進出を決めました。
これで、今期の予選七段戦は本戦進出者が出揃いました。別ブロックでは、斎藤慎太郎七段と藤井聡太七段が本戦出場を決めています。
永瀬七段は第1期が本棋戦初参加、本棋戦の通算成績は9勝3敗(0.750)です。
第66期王座戦
【五番勝負第2局】斎藤慎太郎七段が2連勝でタイトル獲得まであとひとつに
●中村太地王座-○斎藤慎太郎七段
中村太地王座に斎藤慎太郎七段が挑戦する第66期王座戦五番勝負の第2局が9月20日(木)に京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われ、斎藤七段が中村王座を138手で破り2連勝となりました。
初のタイトル獲得まで、あと1勝です。また、本対局に勝ち、斎藤七段は3連勝となりました。
第3局は10月2日(火)に宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われます。
写真左:中村太地王座/写真右:斎藤慎太郎七段
第44期棋王戦
【挑戦者決定トーナメント】三浦弘行九段が船江恒平六段を破り勝ち進む
○三浦弘行九段-●船江恒平六段
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、三浦弘行九段VS船江恒平六段の対局が9月18日に行われ、三浦九段が174手で船江六段を破り、勝ち進みました。
次戦は、菅井竜也王位VS佐藤康光九段 戦の勝者と対局します。
三浦九段は第19期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は34勝29敗(0.540)です。
第90期ヒューリック杯棋聖戦
【一次予選】石井健太郎五段が勝ち進む
●高見泰地叡王-○高野智史四段
●佐藤慎一五段-○石井健太郎五段
○石井健太郎五段-●高野智史四段
第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、佐藤慎一五段VS石井健太郎五段の対局が9月21日に行われ、石井五段が勝利しました。
石井五段は同日、高見泰地叡王に勝利した高野智史四段と対局、石井五段が106手で高野四段を破り、勝ち進みました。
石井五段は第86期より本棋戦に参加しており、対戦成績は11勝4敗(0.733)です。
第12回朝日杯将棋オープン戦
【一次予選】横山泰明六段が勝ち進む
●窪田義行七段-○杉本和陽四段
●杉本和陽四段-○横山泰明六段
第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、窪田義行七段VS杉本和陽四段の対局が9月18日に行われ、杉本四段が104手で窪田七段に勝ちました。
また、同日に行われた、杉本和陽四段VS横山泰明六段の対局では、横山六段が99手で杉本四段を破りました。
次戦、一次予選突破を懸けて渡辺大夢五段と対局します。
横山六段は、第1回より参加しており、本棋戦の対戦成績は22勝11敗(0.667)です。
【一次予選】佐々木大地四段が勝ち進む
●青嶋未来五段-○佐々木大地四段
第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、青嶋未来五段VS佐々木大地四段の対局が9月18日に行われ、佐々木四段が106手で青嶋五段に勝ちました。
次戦は、佐々木慎六段と対局します。
佐々木四段は第10回から本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は6勝2敗(0.750)です。
第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦
【二回戦】羽生善治竜王が豊島将之棋聖に勝ちベスト4進出
○羽生善治竜王-●豊島将之棋聖
第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の二回戦で、羽生善治竜王VS豊島将之棋聖の対局が9月15日に行われ、羽生竜王が120手で豊島棋聖を破り、ベスト4に勝ち進みました。
羽生竜王の本棋戦の対戦成績は37勝23敗(0.617)となりました。
次戦は10月21日(日)、愛知県名古屋市「ポートメッセなごや」にて、渡辺明棋王と対局します。
第26期大山名人杯倉敷藤花戦
【準決勝】谷口由紀女流二段が挑戦者決定戦進出を決める
○谷口由紀女流二段-●石本さくら女流初段
第26期大山名人杯倉敷藤花戦で、谷口由紀女流二段VS石本さくら女流初段の対局が9月20日に行われ、谷口女流二段が145手で石本女流初段に勝ち、挑戦者決定戦進出を決めました。
挑戦者決定戦では、中村真梨花女流三段と対局します。
谷口女流二段は第18期より参加しており、本棋戦の通算成績は24勝9敗(0.727)です。第24期の三番勝負で里見香奈倉敷藤花と対戦、フルセットまで持ち込みましたが、惜しくも敗れています。
第26期大山名人杯倉敷藤花戦 対戦表 ベスト8