第9回杏林堂杯日中友好青少年将棋大会 開催報告
第9回杏林堂杯日中友好青少年将棋大会が2026年8月8日(土)・9日(日)に中国・上海にて開催された。
杏林堂杯には、少児組13名、少年組15名、青少年組19名、青年組16名の計63名が参加した。併催された成人組には28名が参加し、全体の参加選手は91名となった。
参加者は上海を中心に、中国各地のほか、日本及びロシアからも集まり、幅広い地域からの参加による大会となった。
また、日本将棋連盟から所司和晴八段、近藤正和七段が訪中し、指導対局等を通じて参加者との交流を行った。ロシアからの参加は今大会が初で11名の選手が参加した。
第9回を迎えた杏林堂杯は、中国における将棋の普及、とりわけ青少年への普及において、大きな役割を果たしてきた大会である。
中国ではこれまでも様々な将棋大会や普及事業が行われてきたが、本大会の大きな特徴は、一過性のイベントにとどまらず、継続して開催されてきたことにある。
今回併催された最強戦には、過去に杏林堂杯へ参加した選手も多く出場している。青少年大会に参加した選手が成長した後も将棋を続け、より高いレベルで競技を続けていることは、杏林堂杯を継続して開催してきた成果の一つと考えられる。
また、今大会には中国各地及び日本に加え、ロシアからも選手が参加した。表彰式では、ロシアの選手団が仲間の入賞を大きな拍手や声援で祝う姿も見られ、大会に新たな国際交流の雰囲気をもたらした。中国における将棋普及を基礎としながら、将棋を通じた国際交流の場としても広がりを見せている。
杏林堂杯は、青少年に大会参加という目標を与えるだけでなく、その後も将棋を続ける選手を育て、中国における将棋文化の定着につながる継続的な機会となっている。今後も本大会が継続され、中国における将棋の普及と、将棋を通じた国際交流の一層の発展につながることを期待したい。
日本将棋連盟上海将棋同好会支部
藤本貫太郎
【杏林堂杯・各部門上位者】
【少児組】
| 優勝 | 张萌(上海) |
| 第2位 | 刘嘉树(北京) |
| 第3位 | 黄信博(広州) |
【少年組】
| 優勝 | 田幡直哉(日本) |
| 第2位 | Iarilovets Artem(ウラジオストク) |
| 第3位 | 龚夏墨(上海) |
【青少年組】
| 優勝 | 陈一廷(上海) |
| 第2位 | 王思覃(上海) |
| 第3位 | 朱芸青(上海) |
【青年組】
| 優勝 | 熊懿辰(上海) |
| 第2位 | 常俊豪(上海) |
| 第3位 | 谭一凡(上海) |
【女子表彰】
女子学生(中学生以下)
| 第1位 | 朱芸青(上海) |
| 第2位 | 许悦棋(上海) |
| 第3位 | 胡嘉懿(上海) |
女子成人(高校生以上)
| 第1位 | 杨呦佑(北京) |
| 第2位 | 徐涵逸(北京) |
| 第3位 | 吴娅琪(上海) |
※女子選手については別途対局を行う方式ではなく、男女混合で行われた各部門の成績から女子選手を抽出し、「女子学生(中学生以下)」及び「女子成人(高校生以上)」の上位者を表彰したため、各部門の順位と女子表彰には重複受賞がある。
- 会場
- 上海松江格蘭云天大酒店
- 主催
- 上海許建東将棋倶楽部
- 共催
- 公益社団法人日本将棋連盟
- 協賛
- 株式会社杏林堂薬局
- 協力
- 将棋を世界に広める会(ISPS)・上海林国荣学校