島本亮五段、フリークラスからC級2組へ復帰

更新:2015年08月27日 13:55

 島本亮五段(35歳)が、8月26日(水)に行われた第57期王位戦・予選(対森信雄七段戦)に勝ちました。その結果、直近の対局が30局で20勝10敗(勝率0.667)となり、「フリークラスからC級2組への昇級規定」の"良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること"を満たし、フリークラスからC級2組に昇級。来年度、第75期順位戦C級2組へ復帰することになりました。
 フリークラスからC級2組への昇級は、伊奈祐介六段(2001.5.7昇級)・伊藤博文六段(2001.5.29昇級)・瀬川晶司五段(2009.5.15昇級)・吉田正和五段(2011.1.19昇級)、伊藤真吾五段(2011.10.26昇級)、渡辺大夢四段(2015.7.8昇級)に続く7人目。フリークラスからC級2組への復帰は、伊藤博文六段(2001.5.29昇級)以来、2人目になります。
 フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属するクラスで、宣言によって転出した棋士や三段リーグで2度の次点を獲得して四段となった棋士などが所属します。
 フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となります。島本五段も10年以内での昇級を目指しておりました。

【島本五段のコメント】
復帰したからには(フリークラスに)舞い戻らないように、今後は上を目指す将棋を指したいです。
【フリークラスからC級2組への昇級規定】
フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。ただし、「年間」は4月1日から翌年3月31日まで。宣言によるフリークラス転出者は除きます。
  1. 年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。
  2. 良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること。
  3. 年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。
  4. 全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。
【島本五段の略歴】
  • 1980年5月5日生まれ 兵庫県神戸市出身
  • 奨励会
    1993年9月 6級
    2000年4月 三段リーグ入り(第27回三段リーグ戦より)
    2003年4月1日 四段 プロ棋士となる
    ※第70期順位戦C級2組(2011~2012年)終了後、フリークラスへ降級。
    • Facebookでシェア
    • はてなブックマーク
    • Pocketに保存
    • Google+でシェア

    関連ニュース

    一覧へ