第38期棋王就位式の模様

更新:2013年05月24日 18:00

2013年5月24日(金)、東京都港区「第一ホテル東京」にて渡辺 明棋王の「第38期棋王就位式」が執り行われました。

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関係者約160名が出席した式は、主催の共同通信社 古賀尚文代表取締役社長、日本将棋連盟 谷川浩司会長、契約新聞社を代表して信濃毎日新聞社 石田和彦東京支社長より挨拶があり、就位状が谷川会長から、賞杯・賞金が古賀代表取締役社長より授与されました。

挨拶

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共同通信社 古賀代表取締役社長

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日本将棋連盟 谷川会長

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信濃毎日新聞社 石田東京支社長

就位状授与

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賞杯授与

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賞金授与

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祝辞を来賓の嶋田輝彦様よりいただき、花束贈呈、渡辺棋王から皆様への謝辞へとすすみました。

祝辞

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将棋教室「高砂歩みの会」より嶋田輝彦様
「渡辺さんが高砂歩みの会にいらっしゃったのは小学1年生の平成3年11月のことでした。当時は小学校1年生から80歳の方々が集まって将棋を指していました。渡辺さんはとにかく早指しで、相手が考えているときはきょろきょろしているのですが、相手が指すとパッと指して良く勝っていました。私は入会当時に1回だけ勝ったような気がしますがすぐに抜かれました。その後は原普及指導員より指導を受け、平成6年に小学生名人となり奨励会に入会されました。エピソードとしまして、渡辺さんが小学3年生のときに、歌ったりおしゃべりしたりする忘年会のような場で僕も歌いますと宣言され、天才バカボンの歌を堂々と歌ってくれました。その時に物怖じしない度胸の良さを感じたものです。小学1年生のときに指させていただいたことを光栄に思い、本日お招きいただいたことに感謝しております。今後のご活躍をお祈りいたします。」

花束贈呈

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謝辞

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渡辺棋王
「棋王戦は2年ぶり2回目の挑戦で、前回は1勝3敗と残念な結果でした。棋王戦には敗者復活システムがあり挑戦までの道のりが長く、このチャンスを生かしたいと思って臨みました。長野市での第1局は悪手を指してないと思っていたものの負けてしまい、郷田さんの充実ぶりを感じました。続く金沢市での第2局で勝つことができ自信になりました。第3局は柏崎市で行われました。競馬の話になりますが、昨年の新潟日報賞では1着と2着が逆なら当たっていました。今年は8月の第2週に行われますが、よろしければ紙面予想をさせていただければ幸いです。先ほど谷川会長よりお褒め頂きました第3局での9四桂は、有効な手がないので仕方なく指した感じでしたが流れを引き寄せる一手となり、宇都宮市での第4局でも勝つことができ、棋王を獲得することができました。今期棋王戦は旅を通じてリラックスすることができ、ご当地の美味しいものを頂いて万全の体調で対局することができました。三冠を獲得したのはこれ以上ない名誉です。これからも良い将棋を指したいと思います。」

その後、祝賀パーティー行われ、盛会のうちに終了いたしました。

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第3期リコー杯女流王座戦(5月18日開催)に参加されたカロリーナ・ステチェンスカさん(ポーランド)

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師匠の所司和晴七段

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