ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦が11/13に開幕

更新:2020年11月13日 10:00

11月13日(金)の対局は

11月13日(金)に、新棋戦のヒューリック杯白玲戦・女流順位戦が開幕します。開幕局は東京・将棋会館で11局、関西将棋会館で2局の計13局が行われます。

内訳はそれぞれ、
A組の岩根忍女流三段―伊藤沙恵女流三段戦、礒谷真帆女流初段―山口絵美菜女流1級戦、渡辺弥生女流初段―高浜愛子女流2級戦。
B組の清水市代女流七段―加藤圭女流初段戦、室谷由紀女流三段―伊奈川愛菓女流初段戦、頼本奈菜女流初段―堀彩乃女流1級戦。
E組の斎田晴子女流五段―野原未蘭女流2級戦、本田小百合女流三段―山根ことみ女流二段戦、渡部愛女流三段―井道千尋女流二段戦。
F組の矢内理絵子女流五段―塚田恵梨花女流初段戦、上田初美女流四段―石高澄恵女流二段戦、島井咲緒里女流二段―貞升南女流初段戦、里見咲紀女流初段―石本さくら女流初段戦となっています。

順位戦決定リーグの展望

順位決定リーグ各組の展望は、A組は各棋戦で満遍なく活躍している伊藤沙恵女流三段がリードし、実績ある千葉涼子女流四段と岩根忍女流三段が中心となって追いかけていく展開が予想されます。

B組はタイトル43期の清水市代女流七段が実績では断トツですが、本棋戦と同じくリーグ戦の形式を取る女流名人リーグで初参加ながら勝ち越しを決めた加藤圭女流初段がダークホースとなり得るかどうか。もちろん、つい先日まで女流王将戦の番勝負を争っていた室谷由紀女流三段の名前を外すわけにもいきません。

C組はマイナビ女子オープンと女流王位に挑戦し、女流名人リーグではただ一人無敗で走っている加藤桃子女流三段が、現在の調子及び実績からしても本命といえそうですが、実力者の甲斐智美女流五段が今年度は8割近い勝率を残していることにも注目が集まります。

D組はさすがに西山朋佳女流三冠を大本命に挙げざるを得ませんが、気になる点は西山女流三冠の先手番が3局と少ないことでしょうか。女流棋戦において、先手番では8割近い勝率を上げている西山女流三冠ですが、後手番では6割5分を切っています。ちなみに西山女流三冠とタイトルを二分している里見女流四冠は先後の勝率差がほとんどありません。

E組は多士済々のクラスといえそうですが、渡部愛女流三段と山根ことみ女流二段の2名が他棋戦におけるリーグ経験値から、やや抜けていそうです。また倉敷藤花戦ではベスト4入りした野原未蘭女流2級が、こちらでも新風を巻き起こすかどうか。

F組は矢内理絵子女流五段と上田初美女流四段が実績では抜けていますが、倉敷藤花戦で挑戦者決定戦まで進んだ石本さくら女流初段が、先輩相手にどのような戦いを見せるかに注目したいですね。

G組。こちらもさすがに里見香奈女流四冠が大本命でしょう。まだ十代と若い小高佐季子女流1級と山口仁子梨女流2級が、トップと戦ってどのような経験を得るか。

H組。実績では群を抜いている中井広恵女流六段、直近でも倉敷藤花戦で挑戦権を獲得し健在ぶりを魅せています。若手3名がレジェンド相手に、どのような戦いを見せるか。

初代白玲を目指す一同が戦う、女流順位戦に要注目です。

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