勢いに乗る両者 決勝進出は「二年連続」かそれとも「初」か

更新:2022年11月04日 13:00

勢いに乗る両者 決勝進出は「二年連続」かそれとも「初」か
藤井聡太 竜王 対 稲葉陽 八段
― 11月6日(日)ポートメッセなごや第3展示館―(愛知県 名古屋市)―

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下JT杯)は、準決勝第二局。二回戦で羽生善治九段を破った藤井聡太竜王と豊島将之JT杯覇者を破った稲葉陽八段の戦い。事前抽選で当選した観戦者や同会場で開催される「テーブルマークこども大会」の参加者等の目の前で対局が繰り広げられる。対局の模様は15時35分からABEMAで生中継される。

準決勝第二局生中継「ABEMA」URL
https://abema.tv/channels/shogi/slots/CcfGJehA4taudH

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■対局の見どころ
両者の対戦成績は、藤井竜王の4勝2敗。戦型は、角換わり腰掛け銀が3局、角換わり早繰り銀が2局、相掛かりが1局といずれも相居飛車の戦型となっている。ただし6局中5局は稲葉八段が先手でほとんどの場合、戦法の選択権は稲葉八段にあったと推察される。当日行われる振り駒に先手後手は委ねられるが、やはり角換わり腰掛け銀が本命だ。藤井竜王が先手の場合は相掛かりになることも考えられる。この「JT杯」の舞台では初めての対戦になるが、持ち時間の短い棋戦では過去2回対局して1勝1敗と五分の星が残っている。昨年度、順位戦B級1組から揃ってA級に昇級した両者。その充実好調の二人が「JT杯」初優勝を目指して激突する注目の準決勝である。最近の藤井竜王は自分から積極的に動いていく将棋が多くなっているが、斬り合いは望むところの稲葉八段がそれにどう対応していくか。序盤からまったく目が離せない激しい戦いになることは間違いなし。見逃せない一戦である。

■注目の対局を盛り上げるのはこの3人

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大盤解説は、「JT杯」優勝の経験がある三浦弘行九段。藤井竜王が三段に昇段した時、三段リーグの開始にわずかに間に合わず、次の三段リーグまで半年間奨励会の対局がない状況があった。それを心配した師匠の杉本昌隆八段が、自身が交流のある三浦九段に藤井竜王との研究会をお願いしたという話は有名だ。

左から解説/三浦弘行 九段 聞き手/北村桂香 女流初段 読み上げ/野田澤彩乃 女流初段

■「テーブルマークこども大会」優勝経験者がJT杯覇者となる可能性に注目
将棋日本シリーズでは「テーブルマークこども大会」と「JT杯」が行われており、過去に「こども大会優勝経験者」が「JT杯覇者」となった前例はない。本年度は藤井聡太竜王と斎藤慎太郎八段にその可能性があり、注目される。

■「JTプロ公式戦」トーナメント表

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※タイトル・段位は2022年11月4日現在のものです。シリーズ途中に他棋戦の結果により変更となる場合がございます。
※藤井竜王は竜王・王位・叡王・王将・棋聖、渡辺名人は名人・棋王のタイトル保持者です。

■ABEMAでの生中継スケジュール

準決勝第二局 決勝戦
対局棋士 藤井聡太竜王 VS 稲葉陽八段 斎藤慎太郎八段 VS 準決勝第二局勝者
放送日 11月6日(日) 11月20日(日)
放送時間 15時35分~終局まで 16時00分~終局まで

※放送開始時間はイベント運営の都合により変更となる場合があります。
※ABEMAについて:ABEMAは無料動画配信サービスです。パソコン、スマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。視聴に関わるデータ通信料はユーザーのご負担となります。https://abema.tv/

■大会協賛趣旨(JTグループ)

「将棋日本シリーズ」は、今年で43回目の「JTプロ公式戦」と、21回目の「テーブルマークこども大会」が、同日同会場で開催される大会です。「ひとのときを、想う。JT」は、日本の伝統文化である将棋を通じて、一人ひとりに新しい体験をお届けし、将棋を愛するすべての人の心が豊かになるようにとの思いから、大会を応援しています。

■大会名義
主催 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(関東・大阪は日本将棋連盟のみ)
後援 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
協賛 JT、テーブルマーク

■大会公式ホームページ
https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html

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