谷川浩司十七世名人「推戴状授与式」の模様

更新:2022年06月09日 20:20

 2022年6月9日(木)、谷川浩司十七世名人『推戴状授与式』を東京将棋会館にて行いました。

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【谷川浩司十七世名人 謝辞】
一言お礼の言葉を述べさせていただきます。 報道関係の皆様方、本日はお忙しい中お集まりいただきまして厚く御礼を申し上げます。この度理事会の推薦をいただきまして、5月23日付けで十七世名人を襲位することになりました。
名人が1612年ということですので410年、そして実力制になりましてからもまもなく90年ということになります。その中で木村十四世名人、大山十五世名人、中原十六世名人、このお三方は一時代を築かれました大名人であります。それに比べまして私は名人もぎりぎりの5期でありますし、先ほど佐藤会長はお世辞を言ってくださいましたが、時代を築くことはできなかったようにも思います。ですので、現役のまま名人を名乗ることに対する戸惑いもありましたが、60歳の節目ということもありまして、ありがたくお受けすることにいたしました。後ほど記者会見もありますので、そこで詳しくお話しさせていただきた いと思うんですけれども、私自身は名人5期ではありますけれども、名人戦で敗退したことも6回ありまして、名人戦が負け越しで永世名人になったひょっとすると最初で最後の永世名人にある可能性もあるかなとは思っております。決して誇れる成績ではありませんが、それだけ挑戦をし続けた結果かなという風にも考えております。これからも対局はもちろんですけれども、将棋界の発展、そして東西の将棋会館建設に向けて、今まで以上に 全力を尽くして参りたいと思います。
これからもご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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弟子の都成竜馬七段より花束を受け取る

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記者会見の模様

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揮毫は「清流無間断」(せいりゅうにかんだんなし)。「常に新しいことにチャレンジしていきたい、まだまだこの年代でできることを模索し続けていきたい。」とのこと

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