藤井聡太、史上最年少で二冠獲得・八段昇段!
更新:2020年08月20日 17:45
8月19、20日(水・木)に福岡県福岡市「大濠公園能楽堂」で行われた、第61期王位戦七番勝負第4局で藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に勝ち、4連勝で王位を奪取しました。藤井は「タイトル2期」を獲得し、規定により八段昇段となります。18歳1カ月での八段昇段は、1958年に加藤一二三九段(80)=引退=が樹立した18歳3カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えました。同時に二冠達成は、1992年に羽生善治九段(49)が成し遂げた21歳11カ月の最年少記録を28年ぶりに更新した快挙です。
No | 棋士名 | 生年月日 | 二冠目の タイトル獲得日 | 二冠目の 獲得時年齢 |
二冠目の タイトル名 |
保持していた タイトル名 |
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1 | 藤井聡太 | 2002年7月19日 | 2020年8月20日 | 18歳1カ月 | 第61期王位 | 棋聖 |
2 | 羽生善治 | 1970年9月27日 | 1992年9月22日 | 21歳11カ月 | 第40期王座 | 棋王 |
3 | 中原誠 (引退) |
1947年9月2日 | 1971年1月12日 | 23歳4カ月 | 第17期棋聖 | 十段 |
4 | 南芳一 | 1963年6月8日 | 1988年3月25日 | 24歳9カ月 | 第37期王将 | 棋聖 |
5 | 谷川浩司 | 1962年4月6日 | 1988年4月5日 | 25歳11カ月 | 第13期棋王 | 王位 |
※同時に二冠を保持した年少棋士の記録
No. | 棋士名 | 生年月日 | 八段昇段日 | 八段昇段時 年齢 |
昇段理由 |
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1 | 藤井聡太 | 2002年7月19日 | 2020年8月20日 | 18歳1カ月 | タイトル2期獲得 |
2 | 加藤一二三 (引退) |
1940年1月1日 | 1958年4月1日 | 18歳3カ月 | 順位戦A級昇級 |
3 | 谷川浩司 | 1962年4月6日 | 1982年4月1日 | 19歳11カ月 | 順位戦A級昇級 |
4 | 渡辺明 | 1984年4月23日 | 2005年11月17日 | 21歳6カ月 | 竜王1期獲得 |
5 | 羽生善治 | 1970年9月27日 | 1993年4月1日 | 22歳6カ月 | 順位戦A級昇級 |
棋士名 | 生年月日 | 八段昇段日 | 八段昇段時 年齢 |
昇段理由 |
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木村義雄 | 1905年2月21日 | 1926年4月13日 | 21歳1カ月 | 当時の昇段点に達したため |
※①木村義雄十四世名人の八段昇段は、大正時代であり、現在の昇段規定とはかなり異なるので参考記録とした。
②タイトルを2期獲得すると八段に昇段できるという規定は、2018年6月1日付で新たに設けられた。
関係者のコメント
- 【佐藤康光日本将棋連盟会長のコメント】
- この度は王位獲得、誠におめでとうございます。最年少での二冠達成・八段昇段ということで、「素晴らしい」の一言です。今後もより高みを目指して頑張っていただければと思います。
- 【加藤一二三九段のコメント】
- このたびは史上最年少での二冠達成ならびに八段昇段の快挙達成を心より御慶び申し上げます。 「この先AI研究が如何に隆盛を誇ろうとも、藤井聡太二冠には、人間の探究心と求道心のさきにある芸術的な一手により、盤上での感動を追求し将棋界を湧かせていただけることを願っております。」今後益々の眼も醒めるような躍進を心より期待しております。
- 【羽生善治九段のコメント】
- 十代で複数冠を保持するのは空前絶後の大記録だと思います。一方で昨今の藤井さんの充実著しい内容を見ていると不思議ではない結果とも感じています。今後も将棋の進化のフロントランナーとして活躍されることを期待しています。
- 【杉本昌隆八段のコメント】
- 藤井聡太棋聖の王位獲得並びに最年少での八段昇段を嬉しく思います。期待と予想を大きく上回る活躍には毎回驚かされます。これで複数冠タイトル保持者となりましたが、まだまだ道半ば。更なる高みに向かってどこまでも駆け上がってください。