羽生善治竜王に紫綬褒章

更新:2018年11月02日 05:00

羽生善治竜王、紫綬褒章受章この度、平成30年「秋の褒章」において、羽生善治竜王(48歳)が紫綬褒章を受章することになりました。
紫綬褒章は、長年にわたり学術・芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者に授与されるものです。将棋界での褒章受賞者は15人目になります。

羽生善治竜王コメント

「この1年で紫綬褒章、国民栄誉賞と名誉あるものを頂くことができて、とても驚いたと同時に名誉あることだと思っています。今までの活動だけではなく、これから先の棋士としての歩みに期待を込められていると思っています。

棋士になってから30年以上という長い歳月が流れているので、無我夢中で指していたら、この年齢になっていました。
将棋の内容そのものはここ5年ぐらい大きく変わっていますし、自分自身も対局していくなかで新たな発見や知らなかったがあることを実感しているので、そのなかで自分なりの発見を見つけ続けたいと思います。

棋士の活動というのは休みなく続き、安定した状態というのは常にあるわけではないので、そのなかで自分なりにもてるものを出し切っていくことが問われていると思っています。それが続いていく中で、1つ大きな形で評価をしていただけるのはとても有り難いと思っていますし、これを大きな励みとして前進を続けていかなくてはならないと気持ちを新たにしています。

同じく紫綬褒章を受章した佐藤康光九段、森内俊之九段とは10代のころから本当にお互いに切磋琢磨をして、今日まで続いていて、対局をしているときは非常に厳しい相手ですが、その関係が続いていくなかで、大きな刺激になったり、自分も頑張ろうという気持ちになったり、大変有り難い存在と思っています。」

日本将棋連盟 褒章受章者名簿

受章順・肩書は受章当時
氏名(受章当時) 生年月日 受章時年齢 受章年月日・種類  
木村義雄十四世名人 明治38年2月21日生 55歳 昭和35年11月3日 紫綬褒章 *棋界初
升田幸三九段 大正7年3月21日生 55歳 昭和48年11月3日 紫綬褒章  
塚田正夫九段 大正3年8月2日生 61歳 昭和50年11月3日 紫綬褒章  
大山康晴十五世名人 大正12年3月13日生 56歳 昭和54年4月29日 紫綬褒章  
丸田祐三九段 大正8年3月30日生 62歳 昭和56年11月3日 藍綬褒章  
原田泰夫八段 大正12年3月1日生 59歳 昭和57年11月3日 藍綬褒章  
廣津久雄九段 大正12年2月26日生 63歳 昭和61年4月29日 藍綬褒章  
二上達也九段 昭和7年1月2日生 60歳 平成4年4月29日 紫綬褒章  
加藤一二三九段 昭和15年1月1日生 60歳 平成12年4月29日 紫綬褒章  
米長邦雄永世棋聖 昭和18年6月10日生 60歳 平成15年11月3日 紫綬褒章  
中原誠十六世名人 昭和22年9月2日生 60歳 平成20年4月29日 紫綬褒章  
谷川浩司九段 昭和37年4月6日生 52歳 平成26年11月3日 紫綬褒章  
佐藤康光九段 昭和44年10月1日生 47歳 平成29年4月29日 紫綬褒章  
森内俊之九段 昭和45年10月10生 47歳 平成29年11月3日 紫綬褒章  
羽生善治竜王 昭和45年9月27生 48歳 平成30年11月3日 紫綬褒章  

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