今泉健司四段、 フリークラスからC級2組へ昇級

更新:2016年11月18日 17:50

今泉健司四段今泉健司四段(43歳)が、11月17日(木)に行われた第58期王位戦予選(対畠山鎮七段戦)に勝ちました。その結果、直近の対局が30局で20勝10敗(勝率0.667)となり、「フリークラスからC級2組への昇級規定」の"良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること"を満たし、フリークラスからC級2組に昇級を決めました。
フリークラスからC級2組に昇級したのは、伊奈祐介六段(2001.5.7昇級)・伊藤博文六段(2001.5.29昇級)・瀬川晶司五段(2009.5.15昇級)・吉田(現・渡辺)正和五段(2011.1.19昇級)、伊藤真吾五段(2011.10.26昇級)、渡辺大夢四段(2015.7.8昇級)、島本亮五段(2015.8.26昇級)に続く8人目になります。なおプロ編入試験からの昇級は瀬川五段に続き2人目となります。
フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属するクラスで、宣言によって転出した棋士や三段リーグで2度の次点を獲得して四段となった棋士などが所属します。
フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となります。今泉四段も10年以内での昇級を目指しておりました。
尚、今泉四段の順位戦参加は、来年度の第76期順位戦C級2組からとなります。

【今泉四段のコメント】
幸運でした。編入試験の時と同じで、自分の力以上のものが働いた。将棋の神様っているんだなと思った。素直に本当にすごくうれしい。名人をめざせる場所に立てたので可能性のあるかぎりもっと強くなって頑張りたい。
【フリークラスからC級2組への昇級規定】
フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。ただし、「年間」は4月1日から翌年3月31日まで。宣言によるフリークラス転出者は除きます。
1.年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。
2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること。
3.年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。
4.全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。
【今泉健司四段の略歴】
・1973年7月3日生まれ 広島県福山市出身
・奨励会
1987年 6級で奨励会入会
1999年 三段で「26歳までに四段になれないと退会」という年齢制限の規定により退会
2007年  三段リーグ編入試験に合格
2009年 規定のうち四段になれず2度目の奨励会退会
2014年 アマチュアで出場したプロ公式戦通算10勝4敗を達 成しプロ編入試験の受験資格を得る。若手プロ相手の五番勝負で3勝1敗の成績を収め、41歳で合格。41歳の四段誕生は戦後最年長
2015年4月 四段。プロ棋士となる。桐谷広人七段門下
2016年11月 規定の成績を挙げてフリークラスからC級2組へ昇級
・アマチュア時代の棋歴
2006年 第19回アマチュア竜王戦 優勝
2011年 第65回全日本アマチュア将棋名人戦 優勝
2011年-2013年 第28・29・30回全国アマチュア王将位戦 三連覇
2014年 第37期朝日アマ名人
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