第2期リコー杯女流王座就位式の模様

2013年2月13日(水)、東京都千代田区｢パレスホテル東京｣にて、３連勝で初防衛を果した加藤桃子女流王座を囲んでの『第２期リコー杯女流王座就位式』が執り行われました。将棋ファンの方が多数参加され、約300名が出席した式は、主催者である株式会社リコー近藤史朗代表取締役社長執行役員、日本将棋連盟谷川浩司会長からの挨拶があり、就位状、優勝杯、賞金目録の授与、記念品の贈呈へとすすみました。

写真：近藤代表取締役社長執行役員
「3連勝での初防衛、おめでとうございます。昨年末に亡くなられた米長前会長が今回の就位式の隆盛をご覧になったら、本当に喜ばれたことと思います。リコー社の名刺には「imagine.change.」というタグラインを入れておりますが、お客様へ様々な価値を提供させていただくために、将棋を応援しております。本棋戦の開催にご尽力くださった皆様に感謝申し上げます。」

写真：谷川会長
「初防衛おめでとうございます。加藤女流王座はこの一年で大きく成長されており、1局目は落ち着きながらも自信満々という様子でした。2局目は一気に決めようとしたために危ない局面もありましたが、若いうちは多少荒削りでも勢いがあった方が伸び代もあります。もう一つの大きな夢である棋士を目指して頑張ってください。」

写真：就位状授与

写真：優勝杯授与

写真：記念品贈呈
リコー製プロジェクター「IPSiO PJ WX4130」と、
PENTAX製デジタルカメラ「Q10」が贈られました。

写真：記念品のPENTAX製デジタルカメラ「Q10」

その後、加藤女流王座を囲んでの祝賀パーティーが特別協力を賜っております日本経済新聞社平田保雄取締役会長の乾杯の発声で始まりました。祝賀パーティーの中ではプロモーションビデオ上映、出身地である牧之原市の西原茂樹市長より祝辞、安恵照剛八段教室より花束贈呈があり、加藤女流王座より謝辞、深浦康市九段との五番勝負の解説、日本将棋連盟谷川治惠理事より閉会の挨拶へとすすみました。

写真：日本経済新聞社平田取締役会長
「加藤さんのお父様、また米長前会長は本当に喜んでいらっしゃると思います。また、リコーの創業者である市村清さんも喜ばれているのではないかと思います。市村さんは、人を愛し、国を愛し、勤めを愛すという三愛精神を提唱され、勤めは夢中にならなければならないと若者を激励されました。今後、様々な壁があるかもしれませんが、初心を貫徹して強い棋士になっていただきたいと思います。」

写真：西原牧之原市長
「桃子ちゃんは駿河湾から富士山が見える素晴らしい場所で育ちました。大会で優勝したときに話をしましたが、とても可愛らしかったことを覚えています。小学6年生で東京に出てきてここまで来ました。これからも桃子ちゃんの応援を宜しくお願いいたします。」

写真：牧之原市の特産「ガーベラ」の贈呈
「花言葉は、希望、忍耐強さです。ご活躍をお祈りいたします。」

写真：安恵将棋教室より花束贈呈

写真：加藤女流王座
「今回の目標であった女流王座を防衛できたこと、この場に立って皆様に感謝できることを嬉しく思います。女流王座として最初は不安に感じることもありましたが、先輩方の姿を見て自分に出来ることをしようと思いました。様々なことが経験できたこの一年は大切な宝物です。今日の就位式で、もっと強くなってずっとこのタイトルを持ち続けたいという気持ちが強くなりました。今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。」

写真：５番勝負解説の模様（第1局を振り返って）

写真：谷川理事

写真：安恵一門（左から上野裕和五段、相川春香女流3級、永瀬拓矢五段、瀬川晶司五段、佐藤紳哉六段、日浦市郎八段）