伊藤四段、フリークラスからC級2組へ昇級

更新:2011年10月27日 15:00

伊藤真吾free伊藤真吾四段(29歳)が、10月26日に行われた第24期竜王戦6組昇級者決定戦(対大野八一雄七段戦)に勝利し、5組昇級を決めました。その結果、直近の対局が32局で21勝11敗(勝率0.656)となり、「フリークラスからC級2組への昇級規定」の"良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること"を満たし、フリークラスからC級2組に昇級いたしました。
 フリークラスからC級2組に昇級したのは、伊奈祐介六段(2001.5.7昇級)・伊藤博文六段(2001.5.29に昇級)・瀬川晶司四段(2009.5.15に昇級)・吉田正和四段(2011.1.19に昇級)に続く5人目になります。
 フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属するクラスで、宣言によって転出した棋士や三段リーグで2度の次点を獲得した棋士などが所属します。
フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となります。伊藤四段も10年以内での昇級を目指しておりました。
尚、伊藤四段の順位戦参加は、来年度の第71期C級2組順位戦からとなります。

【伊藤真吾四段のコメント】
フリークラスを抜けるのは一つの目標だったので、素直にうれしいです。 今がスタートラインだと思うので、今後はより一層勉強に励み頑張りたいです。
【フリークラスからC級2組への昇級規定】
フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。ただし、「年間」は4月1日から翌年3月31日まで。宣言によるフリークラス転出者は除きます。
  1. 年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。
  2. 良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること。
  3. 年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。
  4. 全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。
【伊藤真吾四段の略歴】
  • 1982年1月4日生まれ 東京都八王子市出身
  • 奨励会
    1993年9月 6級で桜井昇八段門下
    2002年4月 三段リーグ入り(第31回奨励会三段リーグより)
    2007年4月1日 四段 プロ棋士となる
    ※第40回奨励会三段リーグにおいて
    『2回次点を取った者はフリークラスに編入することができる』という規定を満たし、フリークラス四段となる。
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