吉田正和四段、フリークラスからC級2組へ昇級

更新:2011年01月20日 10:38

吉田正和四段 吉田正和四段(24歳)が、1月19日に行われた第24期竜王戦6組ランキング戦(対伊藤博文六段戦)に勝利いたしました。その結果、直近の対局が30局で20勝10敗(勝率0.667)となり、「フリークラスからC級2組への昇級規定」の"良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること"を満たし、フリークラスからC級2組に昇級いたしました。フリークラスからC級2組に昇級したのは、伊奈祐介六段(H13.5.7昇級)・伊藤博文六段(H13.5.29に昇級)・瀬川晶司四段(H21.5.15に昇級)に続く4人目になります。
フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属するクラスで、宣言によって転出した棋士や三段リーグで2度の次点を獲得した棋士などが所属します。フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となります。吉田四段も10年以内での昇級を目指しておりました。
尚、吉田四段の順位戦参加は、来年度の第70期C級2組順位戦からとなります。

【吉田正和四段のコメント】
昇級してほっとしています。もっともっと上のクラスに昇級出来ないとフリークラスと同じなので、今後はより一層頑張ります。
【フリークラスからC級2組への昇級規定】
フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。ただし、「年間」は4月1日から翌年3月31日まで。宣言によるフリークラス転出者は除きます。
  1. 年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。(例:2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は17勝)。
  2. 良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること。
  3. 年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。(例:2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は30局)
  4. 全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。
【吉田正和四段の略歴】
  • 1986年1月23日生まれ 埼玉県ふじみ野市出身
  • アマチュア時代の棋歴
    2005年 5月 第28期朝日アマ将棋名人
  • 奨励会
    2005年9月 「平成17年度奨励会初段入会試験」を受験して合格。
    (受験資格「満22歳以下で、アマチュア公式戦全国大会の優勝または準優勝経験者」)
    1997年度から適用された初段入会試験の初の受験者で初の合格者となる。
    初段で奨励会へ入会(神吉宏充七段門下)。
    2007年10月 第42回三段リーグより三段リーグへ参加
    2008年10月 第43回三段リーグにおいて2度目の次点獲得。
    四段昇段。フリークラスに編入。
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