国際将棋フォーラム2024開催報告(レポート)
更新:2024年11月22日 18:00
日本の伝統文化である将棋の国際的な普及・発展と将棋を通じた文化交流や国際親善を目的としたイベント「国際将棋フォーラム2024」を2024年11月7日(木)~9日(土)に東京・千駄ヶ谷の「新将棋会館」「旧将棋会館」などで開催いたしました。前回の「国際将棋フェスティバル2021」はオンライン上での開催だったため、対面での実施は2017年以来7年ぶりでした。
- 協 賛
- 囲碁・将棋チャンネル
- 特別協力
- 読売新聞社/産経新聞社/日本経済新聞社
- 個人協賛
- 渥美雅之
- 協 力
- 将棋を世界に広める会
- 補 助
- 令和6年度日本博 2.0 事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
- ■国際将棋フォーラム2024WEBサイト
- https://isf.shogi.or.jp/
- ■千駄谷小学校での交流イベント
11月7日(木)に東京・千駄ヶ谷「千駄谷小学校」で、外国人選手・付き添いの30名と小学校4年生が将棋を通じて交流しました。
写真左:参加する外国人選手が一列に並んで歓迎を受ける
写真右:外国人選手と小学生が分かれて、数ヶ所でリレー将棋を行なう
写真左:代表対局で小学生代表選手が「金将」着ぐるみで登場しました
写真右:最後に全員が集まっての記念写真
- ■前夜祭
- 2024年11月7日(木)に東京・市ヶ谷のホテルで、約120名が参加して立食形式の前夜祭が開催されました。
写真左:日本将棋連盟を代表して羽生善治会長がご挨拶
写真右:ご協賛社を代表して囲碁・将棋チャンネルの倉元健児社長がご挨拶
写真左:将棋を世界に広める会、山田彰理事長が乾杯のご発声
写真右:予選リーグの組合せが発表されて、外国人選手が壇上で抱負を述べる - ■第9回国際将棋トーナメント
- 2024年5月から7月にかけて、世界各国および地域で代表選考大会が行われ、45の国と地域から合計51名の代表選手が決定しました。今回のメイン会場は東京都渋谷区の千駄ヶ谷駅前に移転した「新将棋会館」です。来日した選手たちは、2日間にわたり優勝を目指して予選・決勝トーナメントを戦いました。
写真左:開会式で開催挨拶をする片上大輔常務理事
写真右:4人1組で13ブロックに分かれて、予選リーグを戦う
写真左:感想戦で選手にアドバイスをおくる中村太地八段
写真右:2日目は場所を移してAトーナメント(予選2勝者)とBトーナメント(予選2敗者)のベスト4が行われた
写真左:BトーナメントはCarlos Daniel Muñoz Guerra選手(メキシコ代表・右)がEduard Panko選手(スロバキア代表・左)に勝って優勝
写真右:Aトーナメントは許諾選手(中国代表・右)がMICHAEL WANG選手(アメリカ代表・左)に勝って優勝
写真左:藤井聡太竜王・名人とAトーナメント優勝者の許諾選手の角落ち記念対局(藤井竜王・名人の勝ち)
写真右:大盤解説会では羽生善治会長が解説役を務めた
写真左:表彰式で羽生善治会長から許諾選手へ金メダルが贈られた
写真右:入賞者と羽生善治会長、藤井竜王・名人で記念撮影して大会は終了 - ■国際将棋道場
- 2024年11月8日(金)に東京・千駄ヶ谷「旧将棋会館」で外国人の方との交流を目的にした「国際将棋道場」が開かれ、68名が参加しました。
写真左:旧将棋会館で将棋を指すラストチャンス、対局を楽しみました
写真右:国際将棋道場ならではの国境を越えた対戦 - ■国際オープン大会
- 2024年11月9日(土)に東京・千駄ヶ谷「旧将棋会館」で外国人の方を対象にした「将棋大会」を行ない、61名が参加しました。
写真左:国際将棋トーナメント戦で敗退した選手も参加して、熱戦を繰り広げました
写真右:真剣勝負さながらの光景で迫力がありました
- ■指導対局
- 2024年11月8・9日(金・土)の2日間にわたって東京・千駄ヶ谷「旧将棋会館」で指導対局を行ない、119名が参加しました。
指導対局を行った棋士・女流棋士は下記の通り。
青野照市九段、野月浩貴八段、糸谷哲郎八段、中村太地八段、大野八一雄七段、近藤正和七段、遠山雄亮六段、北尾まどか女流二段、和田はな女流1級、砂原奏女流2級が参加しました。 - ■天童市より将棋駒作り実演
- 棋の音「こもれびの間」では、将棋駒の産地・天童市より駒作りの実演をしていただきました。
- ■将棋通訳ボランティア講座の開催
- 国際将棋フォーラム2024イベント期間中の将棋通訳ボランティア活動を担えるスタッフ、またその期間を越え、将棋の魅力をより広 く世界に広めることのできる人材育成を目的として、9月21日、28日、10月12日の3回にわたり学生を対象に「将棋通訳ボランティア講座」を開催しました。講師は石川泰指導棋士四段。講義は①将棋用語の基本 ②棋譜を用いて感想戦の通訳。③駒落ち指導をする際のアドバイス方法、質問への回答等の将棋コミュニケーションの講座を行いました。国際将棋フォーラム2024期間中、精力的に参加いただきました。ご協力頂きました皆様ありがとうございました。
「国際将棋フォーラム2024」は無事に全行程を終了いたしました。 次回は3年後の2027年に開催予定です。海外から参加いただいた選手の皆さま、ご協力を賜りました関係者の方々に御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。