2024年度「ツゲ駒感謝の日」記念事業報告

更新:2024年05月16日 18:40

「ツゲ駒感謝の日」記念事業が5月11日、東京都御蔵島村で開催されました。

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伊豆諸島に属する御蔵島は、江戸時代から将棋駒に使用される木材「御蔵島柘植(みくらしまつげ)」の産地として将棋界と繋がりの深い島です。

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つげの木は伐採までに約100年の時間を要します。
江戸時代以前から続く、島民の皆様による植樹や管理・保全によって将棋駒は生み出されています。
長年に渡る環境保全に敬意を表し、2023年度には「第30回大山康晴賞 団体部門」が御蔵島村に贈られました。

「ツゲ駒感謝の日」は御蔵島村役場が主催となり、「富士駒の会」所属駒師による将棋駒制作体験ならびにプロ棋士による将棋教室や指導対局が体験できるイベントです。

2024年度は富士駒の会の皆様が欠席となったため、日本将棋連盟の田中寅彦九段による将棋教室ならびに指導対局が開催されました。

午前は御蔵島小中学校、午後は御蔵島村役場を訪問し、講座や指導対局を行いました。

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写真:田中九段による将棋講座。初めてでも楽しめるようにルールから伝えます。

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写真左:駒の動きが分かるように教材を参考にしながら、みんなで1手ずつ指してみます。
写真右:初めてとは思えないほどの集中力。熱戦が繰り広げられています

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写真左:田中九段に挑戦!
写真右:対局のあとは将棋盤と駒を使ったゲームにも挑戦。
「銀行将棋」は大人も子供と一緒になって楽しめます。

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写真左:午後の部は御蔵島村役場にて指導対局。村長、副村長も真剣な表情です。
写真右:窓の外には海、そして三宅島が見えます。

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宿泊施設「御蔵荘」から見える夕焼け

自然豊かな御蔵島は、観光地としても有名です。
御蔵島観光協会HP(https://mikura-isle.com/

日本将棋連盟は今年創立100周年を迎えます。
100年の時を経て育つ柘植の木に倣い、将棋も普及の種を蒔き続けることで、次の世代・次の100年へとバトンを繋いでいきたいと感じる「つげ駒感謝の日」でした。

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