詰将棋解答選手権チャンピオン戦の結果

更新:2024年04月05日 18:10

 詰将棋解答選手権チャンピオン戦はプロとアマが同じ土俵で戦って詰将棋の解答力日本一を決める大会。3月31日に東京と大阪で開催され、総数112名(うち棋士17名、女流棋士5名)が参加した。1・2ラウンド(各90分)で各5問ずつ計10問の詰将棋を解答。1問10点で100点満点。誤解答でも途中まで合っていれば部分点があり、誤記はマイナス0.5点。同点の場合は時間が短い方が上位などのルール細則がある。

 まず会場で話題となったのは、奨励会員最後の日に参加した山川泰熙新四段と師匠の広瀬章人九段。広瀬九段「目標は山川に勝つことです。しかし私に負けるようでは先が思いやられます(笑)」山川新四段「「師匠は超えられないと思うのですが、頑張ります」

 さて1ラウンド、わずか43分で解答を終えて退出したのは東京会場の岩村凛太朗奨励会三段。あまりに早さに採点室もザワめいたが、第5問の途中で合駒を間違えて部分点4点で合計44点。これに続くのは大阪の古賀悠聖六段が87分で、43.5点で僅差の2位。さらに黒川智記さん(元奨励会三段)が40点で3位、斎藤慎太郎八段が39.5点で4位、宮田敦史七段が36点で5位と大混戦。

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驚異的な速さで1R退出した岩村三段

 いよいよ2ラウンドが始まるが、問題は更に難しくなり、最後までたどり着いた人は皆無だった模様。東京で退出者1名がいたが、どうやらギブアップだった? 岩村凛太朗三段も14点と失速していく中、8問目までほぼ解いた古賀悠聖六段が初優勝。斎藤慎太郎八段が2位になり、大阪勢の1・2フィニッシュとなった。注目の師弟対決は、広瀬九段がわずか2.5点差で勝って師匠の貫録を見せた。

広瀬九段が考慮中.jpeg
広瀬九段が考慮中

最終結果の入賞者は次の通り。

(優勝) 古賀 悠聖六段   73点177分
(第2位)斎藤 慎太郎八段  63.5点180分
(第3位)千葉 幸生七段   62点180分
(第3位)黒川 智記アマ   62点180分

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優勝の古賀六段と2位の斎藤八段

その他の主な棋士・女流棋士の成績は次の通り。
宮田 敦史七段   (8位)
小山 直希四段   (9位)
梶浦 宏孝七段   (13位)
広瀬 章人九段   (14位)
石川 優太五段   (16位)
山川 泰熙新四段  (18位)

写真提供:詰将棋解答選手権実行委員会

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