「第3回将棋電王戦」第1局は「習甦(しゅうそ)」の勝利!

更新:2014年03月17日 17:50

第3回電王戦第1局01 第3回将棋電王戦(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第1局は、3月15日(土)、東京都江東区「有明コロシアム」で行われ、コンピュータソフト「習甦(しゅうそ)」(開発:竹内章氏/将棋電王トーナメント第5位)がプロ棋士の菅井竜也五段に98手で勝ちました。第2局は3月22日(土)に佐藤紳哉六段と「やねうら王」(開発:開発者・磯崎元洋、岩本慎/将棋電王トーナメント第4位)が両国国技館(東京都墨田区)で対局します。

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菅井竜也五段
「今日は本当に素晴らしい会場で対局をすることができました。ただ内容は不甲斐ないもので、ちょっと総合的に見て習甦のほうが強いのかなと感じました。習甦については中終盤がすごく正確なソフトだなという印象です。環境についてのプレッシャーは、始めはあったのですが 始まってしまえばいつも通りだったかなと思います。やっぱりちょっと習甦の方が強かったかなと。 今回いろいろな経験ができましたから、今後の棋士人生に生かせればと思っています。」

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「習甦」開発者の竹内章氏
「昨日の夜にこの会場で最後のリハーサルなどに立ち会わせていただいたのですが、昨年よりもスケールアップした、このような歴史的なイベントを開催するには大勢の方の長期間の準備があってのことと実感してお礼を申し上げたいと思います。
今回対戦した菅井五段についてなのですが、事前のインタビューなどで「コンピュータの必勝法を見つけて勝っても明日からの自分に繋がらない」
というような発言には、すごく共感しましたし、PVなどでは「ギリギリの将棋を大舞台で指したい」と言われてまして、コンピュータを相手にそういった勝負をするのは危険だというのは承知の上でそういった戦いをされたのだと思います。 また遡りますと早くから振り飛車宣言をされましてファンの期待に応えたいという気持ちもあって、あえて厳しい戦い方を選んだ。結果的に習甦の勝つ確率が高くなって、たまたま今回は勝てたのだと思います。
ですので菅井先生の高い志、ファンサービスといったものを称えたいと思います。」

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川上量生(のぶお)・株式会社ドワンゴ会長
「第3回将棋電王戦を無事スタート出来た事を主催者としてうれしく思っています。 あと4局も盛り上がっていくことを期待しています。」

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片上大輔・日本将棋連盟理事
「期待していたトップバッターの菅井竜也五段が負けてしまったのは残念な結果ですが、 2局目以降プロ棋士側が巻き返していければと思っています。」

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佐藤紳哉六段
「本局を見てコンピュータの良さがでていたと思います。勝負は時の運なので、結果はしょうがないが、精一杯頑張ることは約束したいです。」


対局・大盤解説などの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」で生中継されました。 「第3回将棋電王戦」の公式ホームページはこちらです。

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対局会場の様子

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協賛企業の株式会社デンソーが開発したロボットアーム「電王手くん」の開発担当者の澤田洋祐さん

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協賛企業の株式会社ローソン提供のおやつ 菅井五段が選んだ「ぎゅっとショコラ」を食べる佐藤紳哉六段

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有明コロシアム現地スタジオの様子

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