新四段誕生のお知らせ
更新:2025年09月06日 15:32
本日、9月6日(土)に東京・将棋会館で行われました第77回奨励会三段リーグ戦(2025年4月~2025年9月)17、18回戦において、岩村凛太朗三段と生垣寛人三段が四段昇段を決めました。最終成績は岩村凛太朗三段が14勝4敗、生垣寛人三段が13勝5敗です。
次点は、13勝5敗で片山史龍三段です。片山三段は第70回奨励会三段リーグ戦(2021年10月~2022年3月)に続いて2回目の次点獲得となり、規定によりフリークラス入りの資格を得てそれを行使しました。
また、山下数毅三段は、第73回奨励会三段リーグ(2023年4月~2023年9月)に続き、第38期竜王戦ランキング戦5組決勝進出による2回目の次点を獲得しております。
今回の三段リーグ戦の成績で、降段点(勝率2割5分以下)に該当せず、次点が付与され、フリークラス入りの資格を得てそれを行使しました。本記録は史上初となります。
これにより今回の三段リーグは、岩村凛太朗、生垣寛人、片山史龍、山下数毅の4名が四段昇段となります。
四段昇段日は2025年10月1日付となります。
岩村 凛太朗(いわむら・りんたろう) 棋士番号347
- 生年月日
- 2006年7月31日生まれ(19歳)
- 出身
- 東京都練馬区
- 師匠
- 飯塚祐紀八段
- 奨励会入会
- 2017年9月
- 三段リーグ入り
- 2021年10月(第70回奨励会三段リーグ戦から)
- 得意戦法
- 相振り飛車、阪田流向かい飛車
- 趣味
- 詰将棋創作、音楽鑑賞
- 将棋を始めたきっかけ
- 祖父の家にあった将棋盤に興味を持ったから。
- 【本人のコメント】
- 自分らしい将棋で三段リーグを突破することができて嬉しいです。
生垣 寛人(いけがき・ひろと) 棋士番号348
- 生年月日
- 2003年7月3日生まれ(22歳)
- 出身
- 兵庫県神戸市
- 師匠
- 井上慶太九段
- 奨励会入会
- 2016年9月
- 三段リーグ入り
- 2021年4月(第69回奨励会三段リーグ戦から)
- 得意戦法
- 四間飛車
- 趣味
- 旅行
- 将棋を始めたきっかけ
- 小学2年生の時に父に教えて貰った。
- 【本人のコメント】
- 2連勝で昇段を決めることができて嬉しいです。
片山 史龍(かたやま・しりゅう) 棋士番号349
- 生年月日
- 2004年8月26日生まれ(21歳)
- 出身
- 東京都江東区
- 師匠
- 飯塚祐紀八段
- 奨励会入会
- 2015年9月
- 三段リーグ入り
- 2020年4月(第67回奨励会三段リーグ戦から)
- 次点
- 第70回奨励会三段リーグ戦(2021年10月~2022年3月)に続いて2回目の次点獲得
- 得意戦法
- 相掛かり
- 趣味
- お笑い番組を観ること
- 将棋を始めたきっかけ
- 幼稚園の時に父に教えて貰った。
- 【本人のコメント】
- 昇段できて嬉しいです。
山下 数毅(やました・かずき) 棋士番号350
- 生年月日
- 2008年6月3日生まれ(17歳)
- 出身
- イギリス ノッティンガム市
- 師匠
- 森信雄七段
- 奨励会入会
- 2018年9月
- 三段リーグ入り
- 2022年10月(第72回奨励会三段リーグ戦から)
- 次点
- 第73回奨励会三段リーグ戦(2023年4月~2023年9月)に続いて、第38期竜王戦ランキング戦5組決勝進出による2回目の次点を獲得。
- 得意戦法
- 角換わり
- 趣味
- プログラミング
- 将棋を始めたきっかけ
- 幼稚園の時にアイパッドのアプリで詰め将棋を解いて楽しかったので。
- 【本人のコメント】
- 2局目を勝利することができてほっとしています。
棋士になっても地道に勉強を重ねて崩れない将棋を心がけていきたいです。
- 【日本将棋連盟会長 清水市代のコメント】
- この度は、四段昇段、誠におめでとうございます。
これまでの努力と志が実を結び、 新たなステージへと進まれることを心よりお祝い申し上げます。
今後は、環境も大きく変わることと思います。
体調にはくれぐれも留意され、自分らしさを大切に、益々のご活躍を!

- 【森信雄七段のコメント】
- この度、門下の山下数毅三段が三段リーグ終了後に次点を獲得して四段が確定しました。
師匠にとって弟子が棋士になるのは何よりもうれしいことです。
山下君は中学生棋士を期待されていた経緯もあり、本人やご両親もやや複雑な心情だったかもしれませんが、師匠としては、三段リーグの壁の厚さを重く厳しく味わったのは今後の棋士人生に活きると思っています。
与えられた条件でしっかり戦うのが棋士の本分と思うので、棋士人生のスタートを温かく見守っていただければと思います。山下新四段の大いなる活躍を期待します。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
