最優秀棋士賞に羽生善治竜王、特別賞に藤井聡太六段。第45回将棋大賞決まる
更新:2018年04月02日 16:33
2018年4月2日(月)、東京都渋谷区「将棋会館」で2017年度中に活躍した棋士を表彰する将棋大賞選考委員会が開催され、第45回将棋大賞の各賞受賞者が下記のとおり決定いたしました。最優秀棋士賞には羽生善治竜王が、特別賞と新人賞に藤井聡太六段が選ばれました。羽生竜王が最優秀棋士賞を受賞したのは22度目となります。
羽生竜王は昨年12月に永世七冠を達成したほか、4月11日から始まる第76期名人戦では佐藤天彦名人への挑戦も決めており、100期目のタイトル獲得にも注目が集まっています。藤井聡太六段はデビュー後29連勝の新記録を達成し、対局数・勝数・勝率・連勝の4部門で1位に輝いています。
第45回将棋大賞受賞者一覧
- 【最優秀棋士賞】
- 羽生善治竜王 (2年ぶり22回目)
- 【特別賞】
- 藤井聡太六段 (初)
- 【優秀棋士賞】
- 菅井竜也王位 (初)
- 【敢闘賞】
- 豊島将之八段 (初)
- 【新人賞】
- 藤井聡太六段 (初)
- 【最多対局賞】
- 藤井聡太六段 73対局 (初)
- 【最多勝利賞】
- 藤井聡太六段 61勝 (初)
- 【勝率1位賞】
- 藤井聡太六段 61勝12敗 0.836 (初)
- 【連勝賞】
- 藤井聡太六段 29連勝(2016/12/24~2017/6/26)(初)
- 【最優秀女流棋士賞】
- 里見香奈女流王座・女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花(3年連続8回目)
- 【優秀女流棋士賞】
- 伊藤沙恵女流二段 (初)
- 【女流最多対局賞】
- 伊藤沙恵女流二段 41対局 (初)
- 【東京将棋記者会賞】
- 森けい二九段
- 【升田幸三賞】
- 青野照市九段 (2回目)(横歩取り青野流)
佐々木勇気六段 (初) (横歩取り勇気流) - 【升田幸三賞特別賞】
- (故)大内延介九段(振飛車穴熊を戦法に確立した工夫)(初)
- 【名局賞】
- 第30期竜王戦七番勝負第4局 渡辺明竜王 vs 羽生善治棋聖
- 【名局賞特別賞】
- 第11回朝日杯将棋オープン戦本戦決勝 藤井聡太五段vs広瀬章人八段
第31期竜王戦6組ランキング戦 牧野光則五段vs中尾敏之五段 持将棋局
※第45回より【女流棋士賞】を【優秀女流棋士】に名称を変更いたしました
最優秀棋士賞・羽生善治竜王コメント
山あり谷ありの1年でしたが、このように評価をして頂きとても名誉に感じています。昨今の将棋界の尋常ではないスピードで変化を続けているので、これを励みにフットワーク軽く前進を続けたいと思います。
特別賞、新人賞・藤井聡太六段コメント
特別賞に選んでいただき、ありがとうございます。これからも将棋の可能性を追求し、棋力をあげるべく一層精進していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。