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第三者委員会調査結果を受けて

更新:2016年12月27日 18:55

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12月26日(月)、日本将棋連盟は第三者調査委員会の調査結果に関する答申を受けました。
本日それを踏まえ、記者会見を東京・将棋会館で行いました。
以下に谷川浩司会長の会見要旨を記載いたします。

谷川浩司会長 会見要旨

昨日午前、第三者調査委員会より報告書を頂きました。
委員長の但木先生をはじめ、永井先生、奈良先生には、二ヶ月近くに及ぶ綿密な調査をして頂き、本当に有難うございました。
また、昨日午後に会見を開いていただきました事も重ねて御礼申し上げます。

今回の報告書では、三浦九段は不正を行っていないこと、常務会が出場停止処分を取ったのは妥当であること、この二つの結論を頂きました。
常務会の判断が妥当だったとは言え、結果的に三浦九段につらい思いをさせてしまいましたことは本当に申し訳なく思っております。
そして、常務会として反省すべき点がいくつかあります。
まず将棋ソフトが急速に力を付けてきた中で、電子機器の取り扱いに関する規定を整えるのが遅れたことです。
数年前に委員会を作って協議したこともありましたが、厳しい規則を定めることの方が組織として恥ずかしい、という意見もあり、結局は棋士の自主性に任せる、ということになってしまいました。
そして、今回の件の発端は7月の関西の報告会での久保九段の発言が発端となっていますが、この発言の真偽を確認するのを怠ったことも責任を感じております。
三浦九段の離席の時間についてはもちろんのことですし、指し手の一致率についても、当時はかなり信頼のおけるデータとの発言がありましたが、実は一致率というのは調べる状況によっては20%ほどのバラツキが生じるということで、この点につきましても正確な情報を入手するべきでした。

一方、10月11日以降の一連の動きにつきましては、この時点で週刊誌に三浦九段に関する記事が掲載されることが確定的である、という重い事実がありました。
渡辺―三浦戦で竜王戦の七番勝負を行い、第一局の一週間後に記事が出ることになりますと、大きな混乱を招くばかりでなく、竜王戦の中止という最悪の結果となる可能性もありました。
丸山九段に繰り上がり挑戦者として七番勝負に出て頂いたおかげで、タイトル戦も無事終了致しました。突然の出場を了承して頂いた丸山九段には改めて御礼申し上げます。
報告書にありますように、時間的な余裕も現実的な選択肢もほとんどない中で、やむを得ない判断ではありましたが、ひとつ付け加えますと、出場停止処分ではなく、出場停止措置が正しかったとも指摘を受けました。この点に関しましては、その通りであると考えております。

三浦九段につきましては、1月から対局に復帰して頂くことになります。
将棋連盟といたしましても、三浦九段が対局に専念できる環境を作るべく、最大限の努力をしてまいります。
その中で、一つ決定したことがありますので、ご報告させていただきます。
今回、三浦九段を12月末日まで出場停止処分としたことで、A級順位戦の5・6回戦が不戦となってしまったわけですが、報告書の結果を受け、A級順位戦は特別措置として、今期は降級1名とし、三浦九段は来期A級の地位保全を致します。
具体的には三浦九段は1勝3敗の後は不戦局。1月からの7・8・9回戦も対局は行わず、対戦相手にだけ白星がつく形です。
降級は1名、B1からの昇級は2名。来期A級順位戦は11名で戦い、三浦九段はA級11位となります。

今回の件では、竜王戦主催の読売新聞社様だけでなく、主催社様には多大なるご迷惑をおかけしました。
名人戦主催の朝日・毎日両新聞社様には、三浦九段の5・6回戦が不戦局になるなどのご迷惑をおかけする中で、特別措置に付して寛大な対応をして頂きましたことを厚く御礼申し上げます。
また、王位戦につきましても、不戦敗とはせず、不戦局扱いと致します。
朝日杯につきましては、三浦九段を除いた形で二次予選の抽選を行いました。
王位戦主催の新聞三社連合様、朝日杯主催の朝日新聞社様には、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び致します。

委員会より頂きました提言につきまして、一言述べさせて頂きます。
電子機器の取り扱いにつきましては、この報告書に先んじて、12月14日より、電子機器は対局前にロッカーに預ける、対局中は外出禁止、等の規定を施行致しましたが、委員会の提言を真摯に受け止め、棋士が疑心暗鬼に陥らずに盤面だけに集中できる形を、再度検討してまいります。
対局中の離席につきましては、決めを作ることはできませんが、将棋ソフトがトッププロと同等の実力を付けている現在、個人的な意見ではありますが、長時間の不必要な離席は慎むべきだと考えています。
三浦九段についても、8月8日に連盟が長時間の離席を控える旨の通知書を送った後は、かなり控えておられますが、7月の対久保戦についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載されております。
何れにせよ、プロ同士の対局は対戦相手への敬意があって成り立つものだと思います。
頂きました提言を棋士一同が真摯に受け止め、今一度襟を正して、将棋に向き合うことで、真剣勝負を将棋ファンの方に楽しんでいただけるようにしたいと考えています。

最後に、将棋ファンの皆様、竜王戦主催の読売新聞社様をはじめ主催社、協賛社の皆様、そして何より、三浦九段とそのご家族、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後はこのようなことがないよう、健全な棋戦運営に努めてまいります。

2016年12月27日

日本将棋連盟 会長 谷川浩司

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