内藤國雄九段、現役最後の対局で通算1000敗

更新:2015年03月13日 11:10

 今年度末で引退を表明しておりました現役最年長棋士の内藤國雄九段(75歳)が、3月12日(木)第28期竜王戦ランキング戦6組昇級者決定戦(対 中田功七段戦)で負け、現役最後の対局で公式通算成績1000敗となりました。引退日付は2015年3月31日です。
 公式通算成績1000敗を記録した棋士は、加藤一二三九段、有吉道夫九段に続き3人目です。
 また、内藤國雄九段の対局数は歴代3位(2132局)、勝数は歴代6位の記録(1132勝)です。

内藤國雄九段プロフィール
・生年月日 1939年11月15日生まれ(75歳) 兵庫県神戸市出身
・四段昇段 1958年10月1日
・九段昇段 1974年2月9日
・タイトル戦登場回数13回、タイトル獲得は王位2期、棋聖2期の合計4期
・棋戦優勝13回
・1983年 「神戸市文化特別賞」
・1991年「西宮市・市民文化賞」
・2000年兵庫県より「誉賞」受賞
・2010年 「旭日双光章」受章
谷川浩司会長のコメント
「内藤九段は小学生の頃から憧れの棋士でした。大駒が盤上を舞う空中戦法はファンを魅了し、その考え方は現在の横歩取り戦法に大きな影響を与えています。
また「おゆき」の大ヒットは将棋の知名度とイメージを高めるのに大きな貢献がありました。
公式戦最後の対局で千敗というのも内藤九段らしい華麗な引き際でしょうか。これからも、講演、エッセー、詰将棋と多彩なご活躍をお祈りいたします。」
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