第39期棋王就位式の模様

更新:2014年05月26日 17:58

2014年5月23日(金)、東京都港区「第一ホテル東京」にて渡辺明棋王の「第39期棋王就位式」が執り行われました。

第39期棋王就位式01

関係者約150名が出席した式は、主催の共同通信社古賀尚文代表取締役社長、日本将棋連盟谷川浩司会長、契約新聞社を代表して北日本新聞社板倉均代表取締役社長より挨拶があり、就位状が谷川会長から、賞杯・賞金が古賀代表取締役社長より授与されました。

挨拶

第39期棋王就位式02
共同通信社古賀代表取締役社長

第39期棋王就位式03
日本将棋連盟谷川会長

第39期棋王就位式04
北日本新聞社板倉代表取締役社長

就位状授与

第39期棋王就位式05

賞杯授与

第39期棋王就位式06

賞金授与

第39期棋王就位式07

祝辞を来賓の西泰志様よりいただき、花束贈呈、渡辺棋王から皆様への謝辞へとすすみました。

祝辞

第39期棋王就位式08
文藝春秋の西泰志様
「私は、渡辺棋王の「勝負心」の本を担当させていただきました。本作りの過程で一番感銘を受けたのは、渡辺棋王の言葉に対する姿勢です。渡辺棋王は謙虚に話をされ、無駄な言葉、派手な言葉を決して使われません。当初、こんなシンプルな言葉ばかりで本になるのかと少し心配になりました。しかし、どんな些細な言葉でもきちんと納得した上で、大事に言葉を使われる姿勢に引き込まれていきました。
「勝負心」の中で、渡辺棋王が「棋士としての自分のピークは何歳くらいだろうか。しかし結局、今の自分がこの先の自分を決めるのだ。今、悔いが残らないように一生懸命やっていれば、勝てなくなった時に、将棋に執着しないですむかもしれない。逆に余力のある30代を送ってしまうと、40代になって成績が落ちた時、自分はまだやれると錯覚してしまうかもしれない。だからこれから迎える30代はとにかく全力を尽くそうと思う。」と書いています。決して派手な言葉ではありませんが、シンプルで力強い言葉です。これから30代の渡辺さんが、この言葉通りのご活躍をされ、さらなる飛躍を遂げられることを信じております。」

花束贈呈

第39期棋王就位式09

謝辞

第39期棋王就位式10
渡辺棋王
「今期の棋王戦は三浦弘行九段を挑戦者に迎えての五番勝負でしたが、第一局から大熱戦で、3連勝という結果は意外でした。先月30代になりましたが、20代は将棋の知識やタイトル戦の経験を積み重ねる10年でした。30歳からの10年間は、培ってきたことを使って結果を出していかなければならないと思っています。今回の棋王就位の扇子には「一意攻苦」という言葉を書きました。心身を苦しめて努力をするという意味なのですが、自分自身もこの言葉を肝に銘じ、今後も頑張っていきたいです。まずは来年の棋王戦で三連覇を目指したいです。今回の棋王戦五番勝負は第1局新潟から始まり、金沢、宇奈月と日本海側を転戦しましたが、どの場所でもご当地の美味しいものを頂いて、対局も万全の体制で臨め、このような結果を残すことができました。これからも良い将棋を指したいと思います。」

その後、祝賀パーティーに移り、盛会のうちに終了いたしました。

第39期棋王就位式11 第39期棋王就位式12
第39期棋王就位式13 第39期棋王就位式14

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