「第3回将棋電王戦」将棋界初!ロボットアームを全対局に採用 新たな協賛企業デンソーが開発

更新:2014年03月13日 11:51

 株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒木隆司 以下、ドワンゴ)および公益社団法人 日本将棋連盟(東京都渋谷区、会長:谷川浩司 以下、日本将棋連盟)、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:加藤宣明 以下、デンソー)は、3月15日(土)から4月12日(土)にかけて開催する「第3回将棋電王戦」に、デンソーが協賛することをお知らせします。将棋電王戦をサポートする企業として、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア、日産自動車株式会社、株式会社ローソンに続き4社目となります。

 そして今回、産業用ロボットを手がけるデンソーが、コンピュータソフトの指し手を盤上に再現するロボットアームを、全5局において提供します。第1回および第2回将棋電王戦をはじめ、これまでのプロ棋士とコンピュータソフトの対局では、ソフトが指示した手を人間が代わりに指していましたが、今回、プロ棋士の向かい側に鎮座し将棋を指す相手は、初めて将棋の対局用に開発されたロボットアームとなります。

 将棋界初となるロボットアームの採用によって、人間とコンピュータの対局をよりわかりやすく可視化し、また、将棋電王戦を日本の伝統と最先端技術が融合した新たな一大イベントとして提供したいと考えています。

初のプロ棋戦専用ロボットアーム概要

ロボットアーム01.jpg ロボットアームは、デンソーの子会社である株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡、代表取締役社長:柵木充彦)がクラス世界一の高速性能と機能美を誇る垂直多関節ロボット「VS-060」※をベースに、棋士が安全かつストレスなく真剣勝負を行うことができるよう一部開発・改良を施し、将棋界初の採用が実現しました。主な特長は、以下の通りです。

●駒が斜めになっていたり、ずれて置かれていても、アーム先端に装着したカメラが多方向から画像認識し1ミリの誤差もない着手を実現

●駒をコンプレッサーで吸着し移動させるため、隣の駒に触れることがなく、公式棋戦と同じ将棋盤と駒を使用することが可能

●棋士とロボットアームの間に目に見えない安全柵(エリアセンサー)設置

●ゆっくり指すことも、高速な早指しも自由自在に設定可能

●長時間の連続稼働が可能で、終日行われる対局にも対応

ロボットアームの映像を公開しましたのでご覧ください。(非ログインでも視聴可)
http://www.nicovideo.jp/watch/1394373831

※ご参照:「VS-060」の詳細:
https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/five-six/vs050-060.html

「第3回将棋電王戦」について(公式サイトhttp://ex.nicovideo.jp/denou/
ドワンゴと日本将棋連盟が主催する、現役プロ棋士5人と「第1回将棋電王トーナメント」で勝ち抜いた上位5つの最強コンピュータ将棋ソフトとの団体戦。2014年3月15日~4月12日の毎週土曜日に全5局を行い、結果3勝した方が勝者となる。第1局(3/15)は菅井竜也五段vs習甦、第2局(3/22)は佐藤紳哉六段vsやねうら王、第3局(3/29)は豊島将之七段vs YSS、第4局(4/5)は森下卓九段vsツツカナ、第5局(4/12)は屋敷伸之九段vs ponanzaが対決する。(特別協賛:ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア、日産自動車株式会社、株式会社デンソー/おやつ協賛:株式会社ローソン)
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