第61期王座就位式の模様

更新:2013年12月20日 10:42

王座通算21期で同一タイトル獲得数の新記録を打ち立てた羽生善治王座の就位式は、12月16日(月)、東京都千代田区「帝国ホテル」で、関係者ら約200名が出席して執り行われました。

第61期王座就位式01

式は、日本経済新聞社・平田保雄取締役会長、日本将棋連盟・谷川浩司会長より挨拶があり、允許状・王座賞(トロフィー)・賞金・功労金が授与され、今期王座戦五番勝負の第5局で観戦記を書かれた憲法学者で首都大学准教授・木村草太氏より来賓祝辞、王座謝辞、花束贈呈へと進みました。

第61期王座就位式02
主催者挨拶:日本経済新聞社・平田取締役会長
「若い中村太地六段が挑戦、羽生王座の通算21期で同一タイトル獲得数の新記録なるか、という2つの話題で稀にみる盛り上がった五番勝負だった。そして21度目の王座獲得。王座で新記録は大変うれしい。来期も頑張ってもらいたい」

第61期王座就位式03
主催者挨拶:日本将棋連盟・谷川会長
「中村太地六段は棋聖戦に引き続き2度目の挑戦で、新しいスターが出てくる雰囲気があったが、それも打ち消してしまうのが羽生王座の強さ。来期王座を獲得すると44歳で22期、人生の半分タイトルを持つ。防衛戦に期待したい。また今シーズンの防衛戦すべてを防衛した。羽生王座が活躍して良い将棋を指すことが将棋界の隆盛につながる」

第61期王座就位式04
来賓祝辞:首都大学・木村准教授
「娘と毎日羽生王座の棋譜を並べている。美しい棋譜は並べているだけで楽しい。将棋は美しい棋譜、人として集中して物事を考える素晴らしいゲーム。羽生王座にはこれからも並べて感動する棋譜を残してほしい」

第61期王座就位式05
謝辞:羽生王座
「中村太地六段とは棋聖に続いての大舞台での対戦だった。1年で自信と力をつけて、棋力を充実させてくると思っていた通りで、苦しい番勝負になった。第4局は最後の最後も負けたと思った場面があり、本当に運が良かったと思わずにいられない。また時代の移り変わり、若い人たちの進歩を強く実感した」と番勝負を振り返り「将棋界が活気あるものにしていけるよう精いっぱい力を尽くしたい」と話した。

第61期王座就位式06
花束贈呈:お母様のご友人より

式終了後の祝賀会は、日本将棋連盟棋士会副会長・中村修九段の乾杯で始まり、盛会のうちに終了しました。

第61期王座就位式07
乾杯:棋士・中村九段
「これから強い若手が出てくるが、高い壁となって頑張ってほしい」

第61期王座就位式08

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