難病の宇田君、羽生三冠と会う夢かなう

更新:2013年09月24日 10:45

 脊髄性筋萎縮症(せきずいせいきんいしゅくしょう)で闘病生活を送っている愛媛県在住の宇田汰一(うだ・たいち)君(15歳)の「羽生善治さんに会いたい、将棋を教わりたい」という願いに、羽生三冠が快諾して、9月21日、東京・将棋会館で、この夢がかないました。

宇田君と羽生三冠

 感激のご対面のあと、宇田君が指し手を告げると、羽生三冠がその駒を動かす、というやり方で二枚落ちの指導対局は始まりました。「中学1年の時から本格的に将棋を始めました」という宇田君の石田流から1時間半に及ぶ大熱戦が繰り広げられました。
 対局後、羽生三冠による詳しい解説に汰一君は頬を赤くして聞き入っていました。「最後は惜しかったけど、全般的に元気がある、いい将棋でしたね」と講評しました。羽生三冠からは汰一君に駒がプレゼントされました。
 あこがれの羽生三冠に会う夢をかなえた宇田君は、「緊張しました。いまは学校の先生に指してもらっています。これからは、その先生を追い抜けるように頑張っていきます」と喜んでいました。
 この実現にあたっては、難病と闘う子どもたちの夢をかなえる協力をしているボランティア団体「一般財団法人 メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」の支援活動がありました。

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