第25期竜王就位式の模様

更新:2013年01月22日 13:35

2013年1月21日(月)、東京都千代田区「帝国ホテル」にて、竜王位を九連覇いたしました渡辺明竜王を囲んでの『第25期竜王就位式』が執り行われました。

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関係者約200名が出席した式は谷川浩司日本将棋連盟会長より竜王推挙状が、老川祥一読売新聞グループ本社取締役最高顧問より竜王杯・優勝賞金4200万円、竜王戦各組優勝者へメダルがそれぞれ贈られました。

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写真=谷川会長
「四半世紀に亘り竜王戦を主催いただいている読売新聞社様に感謝申し上げたい。今期竜王戦は、シリーズを通し渡辺竜王が強さ、巧さを見せた。現在、渡辺竜王は王将戦、棋王戦のタイトルに挑戦し、同世代の中で孤軍奮闘している。20代後半は最も結果が残せる時期。羽生世代を打ち負かしてファンの期待に応えていただきたい。」

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写真=老川取締役最高顧問
「竜王戦は、1988年、昭和の最後の年に始まり、将棋界の最高棋戦として成長してきた。今期竜王戦は前回に続く角換わりのシリーズとなり、熱戦が繰り広げられた。20歳で竜王位を獲得してから9連覇。この素晴らしい記録をどこまで伸ばせるか楽しみにしている。今後、二冠、三冠と続くようご健闘を期待している。」

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写真=推挙状贈呈

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写真=竜王杯贈呈

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写真=各組優勝者へ優勝メダルの贈呈

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写真=各組優勝者(1組優勝:深浦康市九段、2組優勝:佐藤天彦七段、3組優勝:豊島将之七段、4組優勝:稲葉 陽六段、5組優勝:永瀬拓矢五段、6組優勝:大石直嗣四段)

大の競馬ファンである渡辺竜王へ、武豊騎手の番記者としても活躍され奨励会出身の競馬記者である片山良三様から祝辞、小田切秀人指導棋士が開いている「こども将棋教室棋友館」の生徒から恒例の花束贈呈があり、渡辺竜王からの謝辞へとすすみました。

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祝辞:片山様
「渡辺竜王は引退したら朝から晩まで競馬のことを考えていたいという位の競馬ファン。栗東のトレーニングセンターにも将棋界競馬部でいらっしゃり、指導対局や厩舎見学などの交流をされている。渡辺竜王の将棋は合理的という評価をされており、将棋は技術の勝負と言われている。この考えは騎手の間でも知られており、福永騎手はアメリカ遠征をする際に、調子や流れなどに左右されない位の技術を身に付けたい。と語っていた。今後とも活躍され、ジャイアンツV9を超えていただきたい。」

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写真:福永祐一騎手のサイン入り帽子

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写真=こども将棋教室棋友館の生徒9名からの花束贈呈

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写真=渡辺竜王より謝辞
「毎年、竜王就位式では花束をいただいているが、今年は持ちきれないほどいただき9連覇の積み重ねを感じた。昨年の秋に王座を取られ、落ち気味なムードでの対局は初めてだったが、第1局を最高峰の舞台である天童市・滝の湯で行い充実した気持ちで指すことができた。続く第2局、第3局を勝ったものの第4局では完敗してしまった。自力で勝つことが必要だと意識した第5局は今シリーズで一番の熱戦となった。ここまで厳しい勝負の連続だったが、くぐり抜けられた幸運に感謝している。ジャイアンツV9を上回る10連覇を目指したい。」

その後、第2局の金沢にて立会を務めた大内延介九段の乾杯のご発声で祝賀パーティーが始まり、盛会のうちに終了いたしました。 

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乾杯:大内延介九段

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