第83期棋聖就位式の模様

更新:2012年10月09日 13:05

2012年10月5日(金)、「第83期棋聖位決定五番勝負」を3連勝で5連覇、通算11期とした羽生善治棋聖の「第83期棋聖就位式&将棋ファンと羽生善治棋聖の夕べ」が東京都港区「明治記念館」にて執り行われました。

第83期棋聖就位式01
写真:左からロンドン五輪卓球女子団体銀メダリスト・平野早矢香選手、羽生棋聖、雀鬼会桜井章一会長

約300名が出席した式は産経新聞社熊坂隆光代表取締役社長、日本将棋連盟米長邦雄会長から主催者挨拶があり、就位状、賞杯、賞金の授与、ミューズ・アソシエイツ梅田望夫社長よりご祝辞をいただき、羽生棋聖から皆様への謝辞、花束贈呈へすすみました。

第83期棋聖就位式02
写真:産経新聞社熊坂代表取締役社長
「通算タイトル81期の大記録をよくぞ棋聖戦で達成して下さった。通算100期も、ぜひ棋聖戦での達成をお願いしたい。」

第83期棋聖就位式03
写真:米長会長
「昭和37年に創設され、50年の永きに亘り棋聖戦を主催されている産経新聞社様と、各地で棋聖戦を盛り上げて下さっている皆様に御礼申し上げたい。来期も盛り上がるよう努力していきたい。」

第83期棋聖就位式05
写真:賞杯授与

第83期棋聖就位式06 第83期棋聖就位式07

第83期棋聖就位式08
花束贈呈:写真左上・平野早矢香選手、写真右上・羽生棋聖ご親族の羽生京子様
写真下・羽生棋聖のファンの中里望さん

第83期棋聖就位式09
写真:ミューズ・アソシエイツ梅田望夫社長
「羽生さんは、まだ経験されていないこととして、『自分の子どもと同じ世代との対局は自分の"これから"を決める、リトマス試験紙になると思っています。』と語られた。 挑戦者の中村太地六段と羽生さんには18歳の年齢差があり、今回のタイトル戦で羽生さんにどのような変化があるか見たいと思っていた。今回、羽生さんの将棋への情熱や難問へ取り組む姿を拝見し、どのような対局相手でも羽生さんの姿勢は変わらず、これからも若手の前に大きく立ちはだかることを確信した。」

第83期棋聖就位式10
写真:謝辞
「対局相手の中村太地六段とは歳の差が18歳で、彼が小学生の頃に八王子将棋クラブで対局したことがあり、10年経ってタイトル戦で会うという月日の早さや若い人の成長のスピードを実感した。結果としては3局だったが、内容としては僅差で、勝てたのは幸運だった。全国を転戦し、各地の皆様のお陰で脈々と続いていることを実感した。これから先も自分なりに一生懸命頑張り、棋聖戦が盛り上がるように最大限の努力を続けたい。」

その後、羽生棋聖を囲んでの祝賀パーティーが日本将棋連盟谷川浩司専務理事の乾杯の発声で始まりました。祝賀パーティーでは、一般のファンの方々へ羽生棋聖から「次の一手」問題が出されました。

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乾杯:谷川浩司専務理事

第83期棋聖就位式12
写真:「次の一手」問題図は島根県江津市「旅館ぬしや」で行われた第3局から。
候補手は(1)8七金、(2)2四歩、(3)2四桂。

第83期棋聖就位式13
写真:「次の一手」正解発表。正解は(3)でした。正解者の中から抽選で10名の方に羽生棋聖直筆色紙がプレゼントされ、盛会のうちに終了いたしました。

第83期棋聖就位式14
写真:「次の一手」抽選の模様

第83期棋聖就位式15
写真:当選された10名の方には1枚ずつ異なる揮毫の直筆色紙が プレゼントされました。

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