第59期王座就位式の模様

更新:2011年12月21日 11:32

2011年12月19日(月)、東京都千代田区「帝国ホテル」にて渡辺明王座の「第59期王座就位式が執り行われました。
第59期王座就位式01

就位式は、日本経済新聞社佐藤雅徳代表取締役専務、日本将棋連盟米長邦雄会長の挨拶で始まり、允許状・王座賞(トロフィー)・賞金の贈呈があり、来賓祝辞、王座謝辞へとすすみました。

第59期王座就位式02
写真=佐藤代表取締役専務
「今期の王座戦は羽生さんの20連覇が懸かっており注目を集めた。来期は60期の節目を迎え、渡辺王座と挑戦者による熱が込められた対局を期待したい。」

第59期王座就位式03
写真=米長会長
「羽生の20連覇が懸かっているところで、3-0での奪取は厳然とした凄い結果。羽生世代が40代に入り彼らとの世代交代が訪れたのかどうか、今後を見守っていきたい。今から来期の60期を楽しみにしている。」

第59期王座就位式04
写真上=允許状授与

祝辞を河口俊彦七段からいただき、渡辺王座から皆様への謝辞へとすすみました。
第59期王座就位式05
写真=河口七段
「今から15年前に羽生七冠が誕生した騒ぎの中、天才少年が現れた。本の中で、将来羽生を破るのはこの少年だと書いた。その後、渡辺王座は順調に昇級し期待通り中学生で四段に上がった。ただ、竜王をずっと維持しているのに他のタイトルがなく不思議に思っていた。今回、王座を獲得したのはとても大きいこと。今後、大山名人のような大棋士になってほしい。」

ouza59-6.JPG
写真=渡辺王座
「王座戦は8年前に、初めて挑戦者となったタイトル戦。その時は初挑戦ということで右も左も分からない中、和服を着て対局をした自身の原点ともいえる棋戦となっている。今回は羽生さんの20連覇という注目があり、挑戦者としてその注目に応えられるように臨んだ。最終局では無我夢中だったが、最後に詰みが見えたときに我に返り、喜びと興奮が出てきた。新たな気持ちで女流王座戦に人気を取られないよう、ますます精進していきたい。」

その後、祝賀パーティーが第3局の立ち合いを務めた大内延介九段の乾杯の発声で始まりました。
第59期王座就位式07
写真=大内九段
「立ち合いを務めた第3局はねじり合いの名局だった。終局後、羽生さんはさっぱりとしており、これが羽生さんの強さだと感じた。また、渡辺-羽生戦が楽しみです。」

祝賀パーティーは終始和やかにすすみ、盛会のうちに終了しました。

第59期王座就位式08 第59期王座就位式09

  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

関連ニュース

一覧へ