米長会長が北陸先端科学技術大学院大学の特任教授に!

更新:2011年10月04日 17:33

日本将棋連盟の米長邦雄会長は平成23年10月1日付で、北陸先端科学技術大学院大学の特任教授に就任いたしました。それに伴い、同月3日(月)、東京都港区の同大学 東京サテライトA,B会議室(品川インターシティA棟19階)で「寄附講座『思考の可視化』の開設」の記者会見が行われ、同大学の片山卓也学長より米長会長に特任教授の辞令交付が行われました。
当日の出席者は、以下の通りです。

20111003の出席者

北陸先端科学技術大学院大学
学長 片山 卓也 氏
情報科学研究科 教授 飯田 弘之 氏
富士通株式会社
執行役員常務 川妻 庸男 氏
日本将棋連盟
会長 米長 邦雄 氏

※寄附講座の詳細に関しては、こちら(外部リンク)をご参照ください。

片山卓也
写真:片山卓也学長
「人工知能研究領域の中の『ゲーム情報学』において、ゲームに関するサイエンスを展開し、研究を行っております。今回の研究テーマは『思考の可視化』です。プロ六段の資格を持つ本大学の飯田教授を中心に、プロ棋士の思考がどのようになっているかを解明していきたいと考えています。この度の寄附講座は富士通(株)様よりご提供いただきました。また、米長会長が特任教授になられたということで、素晴らしい講座になると期待しております」

20111003川妻庸男
写真:川妻庸男執行役員常務
「我々が行っている大きな技術テーマの中に、『脳の理解』というテーマがあります。人がどのように感じているか、また物をどういうふうに判断しているか。コンピュータにはそのような要素がまだ備わっていないので、そこをより追究していきたいと思っています。今後は、人間がなぜそのように考えたかという『思考プロセス』に関する研究者・学生が増えることを望んでおります」

20111003米長邦雄
写真:米長邦雄会長
「プロ棋士の大局観・ひらめき・読みというのは"体験的"なものから引き出されていると思います。一方、コンピュータはそれらを科学的・理論的に突き詰めていきます。自分の持っている勝負哲学が科学的に解明されるのは喜びで、楽しみを感じます。将棋指しの脳の使い方がコンピュータ(人工知能)の進歩に寄与できるということで、この度の講座をお引き受けした次第です。コンピュータは何を参考にして、どういう学習能力で強くなっていくのか。またプロ側はこれについてどういうふうに考えているのか。皆様と議論していきたいと考えています」

20111003飯田弘之
写真:飯田弘之教授(六段)、寄附講座についての概要を説明した。
「"可視化"は現代の重要キーワードとなっています。コンピュータ将棋の大きな特徴は、思考プロセスをログとして可視化できるということです。本講座では三つの観点(試合の流れを視る、勝負の極意を看る、名人のわざを観る)から『思考の可視化』を推進していきたいと思います。
~中略~
世界にアピールできるようなコントリビューションをできればと思っています」 ※飯田教授の研究内容については、こちら(外部リンク)をご参照ください。

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