第58期王座就位式の模様
更新:2010年12月20日 11:05
2010年12月10日(金)、東京都港区「第一ホテル東京」にて19連覇を果たした羽生善治王座の就位式が行われました。関係者200人が出席した式は、日本経済新聞社杉田亮毅代表取締役会長、日本将棋連盟米長邦雄会長の挨拶で始まり、允許状・王座賞(トロフィー)・賞金の贈呈があり、 祝辞、謝辞、花束贈呈、祝電披露へとすすみ、就位式は終了いたしました。
写真=祝辞:公立はこだて未来大学松原仁教授(清水市代女流王将と対局を行ったコンピュータ「あから2010」の開発指揮者。)
「王座戦の強さが群を抜いているのはなぜかが学者としては気になる。連覇を延ばしている間に説明を付けたいと思っている。また、いつかはコンピュータを羽生王座に挑戦させていただきたいとも思っているのでそれまで王座を続けていってもらいたい。」
写真=謝辞:羽生王座
「藤井九段と10年前の王座戦で対局した時は独創的な藤井システムに苦戦した。今期の王座戦は変化した藤井システムに臨み、1局1局の変化にハラハラドキドキしながら対局した。その変化の中、対局を行いやすい環境は変らず、変らない環境を作っていただいてるからこそ、それに見合った内容のあるものを残していきたいと思う。データ、計算、論理的積み上げ、それに感覚的なものを大きく活かす事が課題。今年40歳、まだまだ先は長い。王座戦の連覇記録更新を励みにして頑張っていきたい。」
祝賀パーティーは第1局の観戦記を担当された英文学者の柳瀬尚紀氏の乾杯で始まり、盛会の内に閉会いたしました。また、来場者へは若島正氏よりお祝いの詰将棋が配られました。初形は「王」の19手詰の詰将棋でした。