第51期王位就位式の模様

更新:2010年12月03日 11:02

 2010年11月26日(金)、東京・日比谷の「松本楼」にて広瀬章人王位の就位式が執り行われました。
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写真左=広瀬章人王位
写真右=左から桜井氏、広瀬王位、勝浦九段

 関係者ら130名が出席した式は、主催新聞社代表の東京新聞河津市三編集局長、日本将棋連盟米長邦雄会長より挨拶があり、就位状・王位杯が米長会長から、賞金目録・記念品を河津編集局長から授与されました。
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写真左=就位状授与 
写真右=記念品・鈴木藏氏(人間国宝)作「志埜花器(しのかき)」

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写真左=河津編集局長
「深浦王位(当時)を破って新王位となり、また新しい人が出てきたと思った。若手が出てくることは将棋界にとっても素晴らしいことだと思う。 防衛をすることは大変だが、精進を重ね、なるべく長く王位に留まるよう頑張ってもらいたい。」
写真右=米長会長
「深浦王位(当時)に七番勝負で勝った事実はすごいこと。広瀬王位はまだ23歳と若く、周りの方々からのご指導等が大切になってくるので、皆様には広瀬王位を応援してくれるようにお願いしたい。」

 祝辞を北海道将棋連盟桜井亮治師範・顧問からいただき、広瀬王位から皆様への謝辞、奨励会で同期だった甲斐智美女流王位より花束の贈呈へとすすみました。
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写真=桜井氏
「広瀬王位が小学校4年生の時に北海道将棋連盟で対局した。月1回くらいのペースで定期的に指していたが、どんどん強くなり、1年もしないうちに負け始めたため、対局をやめた。その頃から、勝っても負けてもあまり表情のない子だった。」と広瀬王位の小さい頃を振り返られ、
「まだ23歳、おごることなく、タイトルを獲得して終るのではなく、これから大きく伸びて一流の棋士になってもらいたい。」と激励された。

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写真=広瀬王位
「王位戦は予選からのスタートだったため約1年間戦ったことになる。その間はものすごいスピードで過ぎていき、覚えていない。 気がついたら夢の舞台で嬉しかったが、まだ早いとも思い、期待と不安の中七番勝負に臨んだ。全てが初体験で緊張のあまり手が震え、マスに駒が収まらなかったりもしたが、地元や関係者の方々の気遣いで実力以上の力が出せた。今度はタイトルを守る側、挑戦とは違うプレッシャーがあると思うが、精進して、またこの場に立てるように頑張りたい。」

 祝賀パーティーは師匠である勝浦修九段の乾杯で始まりました。パーティーの途中では広瀬王位が通う早稲田大学鎌田薫総長等様々な方から祝電をいただきました。また、柳田明氏からは「ヒロセオウイ」という詰将棋が贈られました。
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