「葵紋の蒔絵将棋盤」について

更新:2010年09月10日 17:43

 この度、6月22日(火)テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」で「葵紋が後年になって付け替えられている。」と鑑定された「葵紋の蒔絵将棋盤」の再調査を、9月2日(木)福井県立歴史博物館で行いました。調査は第一級の専門家お二人にしていただきました。
   結果は9月3日付朝日新聞の記事にもあるように「葵紋の付け替えは行われていない」との事実が明らかになりました。

 この件に関して、テレビ東京広報IR部は「鑑定結果は番組独自の見解であることを、番組中で視聴者に伝えており、違う見方があっても、それを否定するものではない。」と〝見解の相違〟を主張されております。
   しかし、弊社団は鑑定人が「紋が付け替えられている。」と間違った判断をしたことに起因する〝事実の誤認〟と認識しております。弊社団も今回の調査に立会い確認して「紋の付け替えは行われていない」ことを確信いたしました。
 200年余り経ている盤ですので一部痛みがあります。所有者の方は一部修復をされるとのことです。しかし「それによって盤の価値が減少したり、手入れ等々の有無の判断が変わるものではない。」と専門家より意見を承りました。

 今後は、テレビ東京から正式な申し入れの場合のみ、弁護士を介して鑑定人の氏名(ご本人の承諾を得て)、及び鑑定結果に至る経緯を詳しくご説明いたします。

 尚、この将棋盤は11月14日(日)名古屋で開催され、NHKで放映される「将棋の日」イベントの席上対局で使用する予定です。

以上、経緯を説明させていただきました。

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