第3期マイナビ女子オープン就位式の模様

更新:2010年08月06日 15:46

 2010年7月22日(木)、東京都千代田区「毎日コミュニケーションズ本社」にて初の女王を獲得した甲斐智美女王の就位式が行われました。

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150名の関係者が出席した式は、毎日コミュニケーションズ中川信行代表取締役社長、日本将棋連盟米長邦雄会長、日本女子プロ将棋協会石橋幸緒代表理事から挨拶があり、毎日新聞社観堂義憲取締役副社長、甲斐女王が幼い頃から通っている八王子将棋クラブ八木下征男席主からの祝辞があり、優勝杯、優勝賞金、就位状の授与へとすすみました。

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写真左=中川代表取締役社長
「色々な方が活躍してスターが出てくることが次へ繋がるので、甲斐女王のような若い女性にもっと活躍していただきたい。それを私達も応援していく」
写真右=米長会長
「甲斐女王が誕生して女流の世界が変わった。変わっていく女流棋界から目が 離せない。その中で、女流棋士はこれからも一生懸命研究して対局をし、普及を行っていくことが大切である。また、この就位式に師匠である中原十六世名人が出席されたことは大変嬉しいこと。甲斐女王が頑張ることが一番の特効薬となるので、今後も活躍していってもらいたい」

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写真=左上から石橋代表理事、中川代表取締役社長、米長会長、中原誠十六世名人、甲斐女王、八木下席主

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八木下席主
「八王子将棋クラブに甲斐女王が来たのは小学5年生の頃。大変熱心で、その熱心さがすぐに成果に表れ、道場初の女性での五段となった。後にも先にも甲斐女王のみ。女流棋士になってからはプロの壁が厚く、タイトル獲得までにかなりの時間があった。その中で色々な苦しみや辛さがあり、それが今の強さに繋がっているように思う。道場の皆とともに、一番に応援しているので、これからも精進して頑張ってもらいたい。」

最後に甲斐女王からの謝辞で就位式は終了しました。

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写真=甲斐女王
「昨年は体調のこと等辛い時期を過していたが、なぜかマイナビ女子オープンだけ白星を重ねていけたので、挑戦が決まった時は縁があると感じた。 2度目の挑戦となった五番勝負は「タイトルを獲得したい」というより「健康になってまた将棋を指せたことが嬉しい」という思いが強かった。 師匠を初め、未熟な私を支えてくれた皆様、いつも見守ってくれている八木下夫妻に大変感謝している。」

その後は場所をレストラン「アラスカ」へ移し、朝日新聞社鈴置修一郎東京本社広告局長からの祝辞の後、師匠である中原誠十六世名人からの乾杯のご発声で、甲斐女王を囲んでの祝賀パーティーが始まりました。中原十六世名人からは、「自分の若い頃とは違い、今はインターネットで将棋が見られるので、インターネットで対局を見ていた。五番勝負より挑戦者決定戦の方が緊張して見ていて、まずい手を指すと残念がっていた。」と話され、「これがスタートライン。自分のため、女流棋界のために頑張ってもらいたい。」と激励された。

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兄弟子の高野秀行五段と女流棋士会会長関根紀代子女流五段、会長代行谷川治惠女流四段より花束の贈呈祝賀パーティーは、毎日コミュニケーションズ滝口直樹取締役の挨拶で終了いたしました。

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