普及に係る基本方針と平成21年度普及サミット開催のお知らせ
更新:2009年10月09日 17:03
支部長・普及指導員の皆様へ
このたび、日本将棋連盟は普及に係る基本方針を下記の通り決定いたしました。
(Ⅰ) 普及に係る基本方針
日本将棋連盟では、下記の事案を短~中期目標として取り組んでまいりたいと考えております。
- 支部連合会設置の促進
前回のサミットで支部連合会の設置についてお願いを申し上げましたが、2年間で1都1県の設置となりました。これからも全都道府県に設置することを継続目標とします。
そこで支部連合会設置を促進することと活動の活性化のために、「支部連合会担当棋士」を置くこととします。
現在34の都府県支部連合会がありますが、手始めにこの全ての支部連合会に担当女流棋士を1名ずつ選任し、活動に協力してもらうように致します。その後、段階的に男性プロ棋士にも協力してもらうように致します。
女流棋士の謝金・交通宿泊費は全て連盟で負担します。支部連合会のない地域にはこの制度は適用されません。概要がまとまり次第ご報告致します。 - 小・中学校将棋団体戦・小学生名人戦都道府県大会の活性化
文部科学大臣杯第5回小・中学校将棋団体戦の参加校数は過去最高となりました。ご尽力いただいた運営者の皆様方に厚く御礼申し上げます。
小・中学校将棋団体戦都道府県大会の最終目標は全国の小・中学校より参加があることですが、当面年間2割の参加校数増を目標とします。
次に小学生名人戦については各都道府県大会の中でまだ代表選考の部以外に実施部門を設けていない地域は、参加者増を図るため遅くとも平成23年1~2月期に開催されることになる第36回大会の予選大会において代表選考の部以外(例:級位者や初心者クラス)の設置・実施を目標とします。
【補足事項―(1)】
これまで同様、都道府県大会において参加校数増加の度合いが著しい支部連合会に対し表彰を行う予定です。
それとともに小学生将棋名人戦の都道府県大会参加者数も同様に表彰の対象としその増加の度合いが顕著な支部連合会に対し、一括して次年度実施予定である支部連合会長会議において表彰する予定です。
【補足事項―(2)】
増加支援策として支部連合会のある地域の文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦予選には、審判・指導対局担当棋士を派遣いたしますのでご申請下さい。 - 学校教育への将棋の導入
次世代育成の取り組みとして最重点項目としているのが学校教育現場への将棋の導入です。現在、連盟では首都圏の小・中学校へ将棋導入を直接的に働きかけ導入校も増加傾向にあり、プロ棋士・女流棋士・指導棋士・指導員が様々な内容にて導入校において普及活動を展開しています。これは将棋が単なる伝統文化ではなく、教育的側面を持っていると教育関係者が認識している表れと思います。
将棋の社会的価値を高めるためにも、今後は全都道府県において小・中学校の教育現場への将棋導入が達成されることを目標とし、支部連合会・支部会員・指導員の皆様が一体となって学校への将棋導入にご協力を下さい。
【補足事項】
小・中学校へ指導に行かれている指導員の方には支援策として、盤駒の提供を行っております。新規導入校や学校に盤駒が不足又は破損している場合等はご活用いただけます。 - 指導員について
ここ数年指導員の皆様の活動環境の整備、資格取得に伴う負担の軽減を目標に取り組んで参りました。その結果現在約500名の方々が登録されています。それでも今後予想される指導員需要に対して絶対数が足りないことは明らかです。そこで今後5年間で指導員資格取得者2,000人を目標とします。
【補足事項―(1)】
連盟では11月より来年2月にかけて指導員資格取得希望者増に結びつけることも意図した政策を遂行します。11月7日札幌市内での第1回を皮切りとした平成21年度将棋指導者講習会がそれです。この普及サミットに合わせて全国で10ヶ所での開催を予定しています。
【補足事項―(2)】
多くの指導員の方よりご提言を頂いた「普及指導員」の呼称については、各種教育機関や地方公共団体等に対する呼称として不明瞭ですので、将棋の指導者としての印象を一層強める名称を考えております。
これまで以上に、「支部連合会・支部・指導員が主役、将棋連盟はそれに従う」という構図になります。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
以上
◆日本将棋連盟・普及推進部 連絡先
- 東京本部
- 支部・県連・免状関係 支部・免状課 03-3408-6168
主要大会・イベント 普及開発課・大会担当 03-3408-6165
指導員・コーチ 普及開発課・指導員担当 03-3408-6234
学校・教育関係 学校教育課 03-3408-6234 - 関西本部
- 普及推進部 06-6451-7272
平成21年度全国普及サミット開催にあたって
平素は地域における普及活動にご尽力を賜り心より感謝申し上げます。 さて、この度全国10ヶ所で「全国普及サミット」を開催することとなりました。 「普及サミット」には会長あるいは連盟役員・普及担当棋士が複数出席し、まず皆様に連盟の普及方針等をご説明申し上げ、その後意見交換をさせて頂く場としたいと考えております。
さて平成20年12月に公益法人に係る新制度が施行され現在5年間にわたる移行期間中となっていまして、近い将来連盟・支部連合会・支部の在り方が新たな局面を迎えることとなります。これによりアマチュアの方々が主人公となり、それを連盟やプロ棋士が支援するといった図式がより鮮明になることでしょう。 「普及サミット」ではその他生活文化普及支援事業、指導員制度についても触れまして、皆様からのご要望・ご希望等建設的なご意見を承る機会とさせて頂けたらと考えております。
連合会長、支部長、指導員の皆様と直接話し合い、終わった後は一献かたむけることで皆様との絆を深められたら幸いです。
皆様とお会いできることを楽しみにしております。また今回都合で私が足を運べなかった地区には来年以降必ず伺います。
最後になりますが、皆様の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
平成21年10月吉日
各位
社団法人日本将棋連盟
会長 米 長 邦 雄
なお、「平成21年度全国普及サミット」の開催予定と出席予定者は下記の通りです。連合会のご担当者、支部長、指導員の皆さまのご出席をお待ちしております。
※本事業は朝日新聞社の普及協力事業として開催されるものです
<開催予定>
日程 | 市町村 | 会場 | 出席理事・棋士・女流棋士 |
---|---|---|---|
11月7日(土) | 札幌市 | 札幌中央区民センター | 西村一義・中川大輔 ほか |
11月21日(土) | 山形県酒田市 | かんぽの郷酒田 | 西村一義・島 朗 ほか |
11月22日(日) | 長野市 | 長野県社会福祉総合センター | 桜井 昇・村山慈明 ほか |
11月28日(土) | 茨城県大洗町 | かんぽの宿大洗 | 米長邦雄・桜井 昇 ほか |
11月29日(日) | 広島県福山市 | ウェルサンピア福山 | 淡路仁茂・森 信雄 ほか |
12月12日(土) | 横浜市 | 横浜市青少年育成センター | 米長邦雄 ほか |
12月13日(日) | 名古屋市 | 名古屋キャッスルプラザ | 米長邦雄・桜井 昇・上野裕和ほか |
1月30日(土) | 福岡県吉富町 | 吉富亭 | 米長邦雄 ほか |
2月6日(土) | 松山市 | 松山東映ホテル | 米長邦雄・森 けい二 ほか |
2月7日(日) | 大阪市 | 大阪コロナホテル | 米長邦雄・淡路仁茂 ほか |