第34期棋王就位式

更新:2009年05月26日 09:51

 2009年5月20日(水)、東京都港区「第一ホテル東京」にて初の公式タイトルを獲得した久保利明棋王を囲んでの『第34期棋王就位式』が執り行われました。

 関係者約150名が出席した式は共同通信社坂田茂取締役専務、日本将棋連盟米長邦雄会長、契約新聞社代表の北日本新聞社河合隆代表取締役社長からの挨拶があり、就位状、賞杯、賞金の授与、祝辞へとすすみました。
 なお、北日本新聞社様からは祝賀パーティー会場に富山県の地酒『勝駒(かちこま)』を用意していただきました。
 

34kiou_shui-02.jpg  34kiou_shui-03.jpgのサムネール画像

 祝辞は、久保棋王の出身地である加古川市の樽本庄一市長、また、久保棋王が昔からのファンであることから対談が実現し、そこで意気投合、それ以来お付き合いをされている俳優の水谷豊さんの2名の方からいただきました。

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祝辞とともに加古川市民栄誉賞が贈られました。この賞は、芸術・文化・スポーツの分野で輝かしい活躍をした人に贈られ、久保棋王は授賞第1号となります。
また、本年11月7・8日には加古川市で『将棋の日』が開催されます。

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「初めて会った時に心惹かれるものがあった。久保棋王の普段はポーカーフェイスだが、心の中はすさまじく動いているところは、自分が演じている『相棒』の杉下右京と相通じるものがある。本当におめでとう。またお会いしたい。」とビデオレターによるメッセージ。

 その後、祝電、花束の贈呈、久保棋王からの謝辞があり、就位式は終了。ご自身も将棋を指され、久保棋王を小さい頃から応援されている渡海紀三朗元文部科学大臣からの乾杯のご発声で祝賀パーティが始まりました。

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「毎年テーマを決めて将棋を指している。今年のテーマは『楽しむ』。これは、今まで勝つことだけを目指して将棋を指してきたが、純粋に1対1の勝負を楽しむということで、これが良い結果につながったと思う。」と棋王戦を振り返った。

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「将棋が日本の文化として盛んになるよう加古川市は頑張る。久保棋王の活躍を祈る。」と力強い応援メッセージ。
 祝賀パーティーの中では師匠の淡路仁茂九段からも挨拶がありました。

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「弟子がタイトルを獲得するのは本当に嬉しいことだというのを実感している。将棋界では弟子が師匠を負かすのが恩返しと言われているが、私は弟子に負かされても嬉しくない。私を負かした相手を負かしてくれると嬉しいので、これからも頑張って私以外の棋士を負かして私を喜ばせてほしい。」と4歳から入門した弟子への気持ちを温かく、ユーモラスたっぷりに話された。

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