中原誠十六世名人が引退へ

更新:2009年03月12日 09:41

中原誠十六世名人 この度、昨年8月より療養中の中原誠十六世名人(61歳)から、平成21年3月末日をもっての引退届が提出され、本日3月11日の理事会にて受理されました。
 なお、3月11日16時より東京・将棋会館にて本人による記者会見が行われ、中原十六世名人が平成21年4月1日より「名誉棋士会長」に就任することが発表されました。

中原誠十六世名人のコメント
昨年夏、脳出血で入院し、ファンの皆様にはご心配をおかけしまして申し訳なく思っております。復帰に向けてリハビリなどで励んできましたが、なかなか元通りとはいかず対局を続けることは難しいと判断しました。
 18歳で四段になって以来43年間現役を続けてきましたが、このあたりが潮時と思い引退を決意しました。ファンの皆様には長い間ご声援をいただき感謝しております。私自身は充分に勝負を堪能したと思っています。
まだ、左手左足が不自由ですが、今後は一評論家として解説や文筆などの仕事をしながらのんびり生きていこうと思っています。今後ともよろしくお願いします。
米長邦雄会長のコメント
 中原さんは私と同世代を代表する偉大な棋士でした。その功績に報いるため、本日の理事会で中原さんには名誉棋士会長に就任していただくことに決定しました。本年4月1日より70歳まで。ちなみに棋士会長は谷川浩司九段で、この件につきましては改めて谷川九段他が記者会見いたします。
  これからは健康に留意されて、多くのファンを退役棋士の立場から楽しませてください。長い間ご苦労様でした。
羽生善治名人のコメント
 本当に残念という一語に尽きます。中原先生には昨年の銀河戦でも負かされていますし、また、体調が回復されたら大きな舞台で対局できることを楽しみにしていました。長年にわたってお疲れ様でした。中原先生は長年にわたって将棋界を牽引されてきた方です。心から敬意を表します。
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