棋聖戦豊島が渡辺を破り1勝目。羽生VS木村、王位戦挑戦者は?【6月3日~6月9日の注目対局結果】
更新:2019年06月11日 13:00
6月3日(月)~6月9日(日)に行われた注目対局の結果をご紹介します。
ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第1局は豊島将之棋聖が渡辺明二冠を破り1勝目をあげました。王位戦の挑戦者決定戦は、木村一基九段が羽生善治九段を破り豊島将之王位への挑戦を決めました。
これにより、木村九段は豊島将之王位への挑戦を決めました。
※段位・成績は対局当時のもの
第60期王位戦
【紅組プレーオフ】木村一基九段が菅井竜也七段を破り紅組優勝、挑戦者決定戦へ
○木村一基九段-●菅井竜也七段
第60期王位戦挑戦者決定リーグの紅組プレーオフ、木村一基九段VS菅井竜也七段の対局が6月4日に行われ、木村九段が207手で菅井七段を破り紅組優勝となりました。
木村九段は第39期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は84勝41敗(0.672)です。
次戦、6月6日(木)に挑戦者決定戦で白組優勝の羽生善治九段と対局します。
写真左:木村一基九段/写真右:菅井竜也七段
【白組プレーオフ】羽生善治九段が永瀬拓矢叡王を破り白組優勝、挑戦者決定戦へ
●永瀬拓矢叡王-○羽生善治九段
第60期王位戦挑戦者決定リーグの白組プレーオフ、永瀬拓矢叡王VS羽生善治九段の対局が6月4日に行われ、羽生九段が133手で永瀬叡王を破り、プレーオフを制して白組優勝となりました。
羽生九段は第28期より本棋戦に参加しており、七番勝負登場23回、タイトル獲得18期、本棋戦の通算成績は137勝66敗(0.675)です。
また、羽生九段は本局の勝利により通算勝数1434勝を達成、歴代単独1位となりました。
次戦、6月6日(木)に挑戦者決定戦で紅組優勝の木村一基九段と対局します。
写真左:永瀬拓矢叡王/写真右:羽生善治九段
【挑戦者決定戦】木村一基九段が羽生善治九段を破り、豊島将之王位への挑戦を決める
●羽生善治九段-○木村一基九段
第60期王位戦の挑戦者決定戦、羽生善治九段VS木村一基九段の対局が6月6日に行われ、木村九段が136手で羽生九段を破りました。
これにより、木村九段は豊島将之王位への挑戦を決めました。
木村九段は第39期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は85勝41敗(0.674)です。今期の七番勝負は、4回目の王位挑戦となり、自身初のタイトルを目指す戦いとなります。
写真左:羽生善治九段/写真右:木村一基九段
第67期王座戦
【挑戦者決定トーナメント】佐々木大地五段が藤井聡太七段を破りベスト8進出
●藤井聡太七段-○佐々木大地五段
第67期王座戦挑戦者決定トーナメントで、藤井聡太七段VS佐々木大地五段の対局が6月3日に行われ、佐々木五段が139手で藤井七段を破り、ベスト8進出となりました。
佐々木五段は第65期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は13勝2敗(0.867)です。
次戦は、羽生善治九段と対局します。
【挑戦者決定トーナメント】永瀬拓矢叡王が山崎隆之八段を破り、ベスト8進出
○永瀬拓矢叡王-●山崎隆之八段
第67期王座戦挑戦者決定トーナメントで、永瀬拓矢叡王VS山崎隆之八段の対局が6月8日に行われ、永瀬叡王が85手で山崎八段を破り、ベスト8に勝ち進みました。
永瀬叡王は第59期より本棋戦に参加、挑戦者決定トーナメント進出3回目、本棋戦の通算成績は21勝8敗(0.724)です。
次戦は、高見泰地七段と対局します。
第90期ヒューリック杯棋聖戦
【ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局】豊島将之棋聖が渡辺明二冠を破り先勝
○豊島将之棋聖-●渡辺明二冠
豊島将之棋聖に渡辺明二冠が挑戦する第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第1局が6月4日(火)に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われ、豊島棋聖が渡辺二冠を168手で破り1勝目をあげました。
豊島棋聖はこのヒューリック杯棋聖戦が初のタイトル防衛戦となります。
第2局は6月19日(水)に愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われます。
ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の模様は、ニコニコ生放送とAbemaTV、ヒューリック杯棋聖戦中継サイトと日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。
写真左:豊島将之棋聖/写真右:渡辺明二冠
第91期ヒューリック杯棋聖戦
【一次予選】佐々木大地五段が渡部愛女流王位を破り勝ち進む
○佐々木大地五段-●渡部愛女流王位
第91期ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、佐々木大地五段VS渡部愛女流王位(LPSA所属)の対局が6月6日に行われ、佐々木五段が82手で渡部女流王位を破り、勝ち進みました。
佐々木五段は第88期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は8勝3敗(0.727)です。
次戦は、小林宏七段VS金沢孝史五段戦の勝者と対局します。
羽生善治九段、通算1434勝達成 歴代単独1位に
羽生善治九段(48歳)が6月4日に行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王に勝利し、通算勝数1434勝を達成。大山康晴十五世名人の持つ最多勝数記録を更新し、歴代単独1位となりました。
- 羽生善治九段 通算成績(2019年6月4日対局分まで)
- 2027対局 1434勝591敗2持将棋(勝率0.708)
※未公開の対局を含む
No. | 棋士名 | 対局数 | 勝敗 | 勝率 | 持将棋 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 羽生善治九段 | 2027 | 1434勝591敗 | 0.708 | 2 |
2 | 大山康晴十五世名人 | 2216 | 1433勝781敗 | 0.647 | 2 |
3 | 加藤一二三九段 | 2505 | 1324勝1180敗 | 0.529 | 1 |
4 | 谷川浩司九段 ※ | 2167 | 1318勝846敗 | 0.609 | 3 |
5 | 中原誠十六世名人 | 2093 | 1308勝782敗 | 0.626 | 3 |
6 | 内藤國雄九段 | 2132 | 1132勝1000敗 | 0.531 | 0 |
7 | 米長邦雄永世棋聖 | 1904 | 1103勝800敗 | 0.580 | 1 |
8 | 有吉道夫九段 | 2090 | 1088勝1002敗 | 0.521 | 0 |
9 | 佐藤康光九段 ※ | 1660 | 1032勝628敗 | 0.622 | 0 |
10 | 桐山清澄九段 ※ | 1926 | 993勝933敗 | 0.516 | 0 |
※谷川浩司九段、佐藤康光九段、桐山清澄九段の成績は、未公開の対局を除く
(日本将棋連盟会長・佐藤康光九段、加藤一二三九段、藤井聡太七段等、関係者のコメントは記事本文よりご覧いただけます。)