大混戦のA級順位戦、名人挑戦権・降級はどうなる?

更新:2018年03月02日 15:30

佐藤天彦名人の挑戦者を決める第76期順位戦A級最終局が3月2日(金)に静岡県静岡市「浮月楼」で一斉に行われます。

今期の順位戦は、大混戦。10回戦を終えた段階で6勝3敗が久保利明王将、豊島将之八段。既に10局を消化した羽生善治竜王が6勝4敗。5勝4敗が、稲葉陽八段、広瀬章人八段、佐藤康光九段で以上6名に挑戦権獲得の可能性があります。

久保王将と豊島八段は、最終局に勝利し7勝3敗とすれば、一方が敗れた場合は挑戦権を獲得でき、両者並んだ場合は二者のプレーオフでの決着となります。

もし、久保王将と豊島八段が共に敗れ6勝4敗となった際は、かなり混沌とした状況となります。つまり、最終局の対戦相手が豊島八段である広瀬八段が勝利することになりますので、既に6勝4敗の羽生竜王を加え、4名によるプレーオフが確定します。

それに加えて、稲葉八段、佐藤九段が勝った場合、それぞれ6勝4敗となり、最大6名によるプレーオフによる決着となります。プレーオフは、パラマス方式で行われます。

0301_juni_a_playoff.jpg

一方、残留争いですが、2勝7敗の屋敷伸之九段は、最終局を勝利しても3勝ですので、既に降級が確定しています。4勝5敗の渡辺明棋王、深浦康市九段、三浦弘行九段は最終局を勝てば、降級を免れることができます。3勝6敗の行方尚史八段は、最終局を勝利することが残留の最低条件となります。

以上から、全ての対局が挑戦権、もしくは降級争いにかかわることになるといった、目の離せない展開です。

対局の模様は、名人戦棋譜速報、日本将棋連盟公式モバイルアプリの日本将棋連盟ライブ中継朝日新聞デジタル毎日新聞ニュースサイトで棋譜中継をいたします。また、ニコニコ生放送AbemaTV将棋チャンネルで、動画中継をしますので、あわせてご覧下さい。

  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

関連トピックス

一覧へ