「第70回記念全日本アマチュア将棋名人戦」開催報告
更新:2016年09月27日 14:55
今年で第70回目を迎える「全日本アマチュア将棋名人戦」が平成28年9月2日(金)~5日(月)に山形県天童市「滝の湯ホテル」にて開催された。
各地区予選を勝ち抜いた代表選手62名に加え、前回大会準優勝者の横山大樹さん(小山怜央・前アマ名人は奨励会三段リーグ編入試験を受験するため)と長森優作さん(第45代支部名人)を招待した合計64名が「アマ名人」の座を目指し熱戦を繰り広げた。
競技の模様、結果は下記をご覧ください。
【前夜祭】
2日(金)は前夜祭が催され、全国から集まった代表選手たちがそれぞれ交流を楽しんでいました。
写真左:大会名誉会長である山本信治・天童市長
写真右:谷川浩司・日本将棋連盟会長
写真左:大会審判長・渡辺明棋王
写真右:乾杯の挨拶は山形県支部連合会名誉会長・岡田宏道様にとって頂きました
前夜祭の模様
日本将棋連盟常務理事・中川大輔八段と山形県支部連合会会長・大泉義美様
左から谷川浩司会長、山形県支部連合会副会長(兼幹事長)花輪正明様
恒例となっている選手自己紹介。抽選で決まったリーグごとに翌日の対局に向けての抱負を語っていただきました。(写真は4組の選手。マイクを手にしているのはアマ名人獲得4期の実績をもつ早咲誠和さん)
写真左:今大会最年長選手である徳島代表の松浦省三さん(72歳)
写真右:最年少選手・和歌山代表の楠本一斗君(12歳。中学1年生)
【大会1日目】
写真左:会場は山形県天童市「滝の湯ホテル」
写真右:開会式。滝の湯ホテル「舞鶴」で行われた
大会1日目は予選(3回戦)が行われた。2勝通過2敗失格方式で64人の選手が32人に絞られる(予選、決勝トーナメント共に持ち時間は各50分、切れたら一手30秒未満)。
対局の模様
写真左:対局を見守る谷川浩司会長と渡辺明棋王
写真右:予選1回戦7組、山寺清志(奥左・山形)VS三歩一真(北海道)。この対局は山形新聞に観戦記が掲載される
【大会2日目】
大会2日目は予選通過者32人による決勝トーナメントが行われた。
決勝トーナメント1回戦、長森優作(左・支部名人)VS菊地裕太(神奈川)は長森さんの勝ち
決勝トーナメント1回戦、鈴木肇(左・アマ王将)VS天野倉優臣(茨城)は鈴木さんの勝ち
決勝トーナメント2回戦、早咲誠和(茨城)VS井上輝彦(愛知)は井上さんの勝ち
【大会3日目】
大会3日目は準決勝・決勝が行われた。会場は滝の湯ホテルの「末広」の間
準決勝1、久保田貴洋(宮崎)VS横山大樹(前準名人)は久保田さんの勝ち
準決勝2、天野啓吾(左・兵庫)VS鈴木肇(神奈川)は天野さんの勝ち
写真左:3位となった鈴木肇さん
写真右:同じく3位となった横山大樹さん
決勝戦は天野啓吾さん(左・兵庫)と久保田貴洋さん(宮崎)の対戦となった
230手の熱戦を制した天野さんが第70代アマチュア名人になった。天野さんは高校竜王、高校選手権、学生名人戦優勝などの実績があるが、アマ名人10度目の挑戦で初優勝となった。
感想戦の模様。天野さんの右は決勝局観戦記担当の中川大輔八段
惜しくも準優勝となった久保田貴洋さん
表彰式
中川大輔常務理事より賞状が授与された
天童市経済部長・阿部英弥様より優勝カップの授与
共同通信社囲碁将棋チーム編集長・津江章二様より優勝メダルの授与
山形県支部連合会会長・大泉義美様より賞品(天童産の彫埋駒)の授与
前列左から3位・鈴木肇さん、優勝・天野啓吾さん、準優勝・久保田貴洋さん、後列左から阿部英弥・天童市経済部長、中川大輔・将棋連盟常務理事、津江章二・共同通信社囲碁将棋チーム編集長、大泉義美・山形県支部連合会会長。(3位の横山大樹さんは都合により帰られました)
*予選リーグ表はこちら
*決勝トーナメント表は第70回記念全日本アマチュア将棋名人戦リーグ表