「将棋電王戦FINAL」第1局は斎藤五段の勝利!

更新:2015年03月17日 12:00

将棋電王戦FINAL第1局_01

 将棋電王戦FINAL(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第1局は、3月14日(土)に京都市の「二条城」で行われ、先手番のプロ棋士 斎藤慎太郎五段がコンピュータソフト「Apery」(開発:平岡拓也/将棋電王トーナメント第5位)に115手で勝ちました。第2局は3月21日(土)に永瀬拓矢六段と「Selene」(開発:西海枝昌彦/将棋電王トーナメント第4位)が高知市「高知城」で対局します。

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対局者 斎藤慎太郎五段
「私が出ることに、よいのかな、という思いがありました。その中で選んでいただいたので自分は自信を持って戦いたいという思いでした。無事終わってホッとしました。それと多くの人に支えられて今日があった、と感じることがすごく多い1日でした。」

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「Apery」開発者の平岡拓也氏
「負けたのは残念ですけど、ある意味よかったところがあって、僕はずっとルールに不満があって、棋士が勝ってもケチが付くんじゃないかとかそういう心配をしていました。でも今日は完全に力負けで、斎藤五段が凄かったということを分かっていただきたいです。
電王戦で将棋、プログラム、なんでもいいので興味を持ってほしいなという思いです。」

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立会人 福崎文吾九段
「コンピュータと人間の勝負ですけども、やはり人間と人間の勝負でもあって、開発者の魂のこもったマシンと戦うということで 棋士からすれば勝ったからといって自慢できるものではありませんけど、格別のプレッシャーがあるというところで、斎藤プロにとっては勝っても負けても貴重な体験だったと思います。私は立会ですので、トラブルなく終わったことは最高によかったです。
このように正々堂々とした勝負が終わって、イベントとして見届けたことをよかったと思います。」

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島 朗  日本将棋連盟常務理事
「斎藤さんが準備段階から謙虚に臨まれて、彼らしく雅やかに勝たれたという素晴らしい内容だったと思います。平岡さんは気が気でなかったと思いますけど、開幕局に相応しい内容になったことを喜んでおります。」

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第2局対局者・永瀬拓矢六段
「斎藤さんがAperyのことを理解しているからこそできる戦い方をされていて、人間がソフトに勝る部分を武器に変えていました。
練習段階ではなかなか勝つことができず、ただ対策自体は少しずつ積み上げてはいるので、それが本番いい結果に結びつけばいいかなと思っています。」

大盤解説会は対局現地「京都烏丸コンベンションホール」と東京都港区「ニコファーレ」、で行われました。対局・大盤解説などの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」で生中継されました。
「将棋電王戦FINAL」の公式ホームページはこちらです。

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