将棋電王トーナメントレポート

最強の将棋コンピュータ ソフトを決める大会「将棋電王トーナメント」は 11 月 2 日(土)から 4 日(月・祝)までの 3 日間、東京都中央区の「歌舞伎座タワー」で18ソフトの参加により行われ、「ponanza （開発者：山本一成氏・下山晃氏）」が優勝し、「電 王」の称号を獲得しました。
　

将棋電王トーナメントのルール
http://info.nicovideo.jp/denou/denou_tournament_rule.pdf

将棋電王トーナメントの開会の挨拶は二ワンゴ代表取締役杉本誠司氏。続いて日本将棋連盟理事の片上大輔六段の挨拶。立会人は日本将棋モバイル編集長の遠山雄亮五段。

　

写真上段左 ：二ワンゴ代表取締役杉本誠司氏　 写真上段右：片上大輔六段
写真下段：遠山雄亮五段

　

１日目の様子（予選リーグは完全スイス式で8回戦まで行われました）
遠山五段の号令で対局が開始されました。

　

　

１日目の解説は長岡裕也五段、聞き手は貞升南女流初段。

　

２日目の様子（予選リーグの上位12 ソフトによる決勝トーナメントが行われました）
２日目の解説は瀬川晶司五段、聞き手は安食総子女流初段。
　第３回電王戦に出場が決定している佐藤紳哉六段が訪れました。

　　

対局を観戦する川上量生（のぶお）ドワンゴ会長(右)

　

　

３日目の様子（1位～5位を決定する決勝トーナメントが行われました）
３日目の解説は西尾明六段、聞き手は藤田綾女流初段。

　

昼食休憩の様子
第２回電王戦に出場した塚田泰明九段が訪れました。

今年の世界コンピュータ将棋選手権で１位だったBonanza（開発者：保木邦仁氏）は惜しくもで破れてしまいました。
「将棋電王トーナメント」表彰式
優勝したソフトへ二ワンゴ代表取締役の杉本誠司氏から目録とトロフィーの贈呈

初代電王の称号を獲得したponanza（開発者：山本氏(右)・下山氏(左)）
山本「今後、重みがある電王の称号に恥じないように気を引き締めて頑張っていきたいと思います」
下山「今は終わってホッとしています。ponanzaはもっと強くなるソフトだと思いますので、ご期待ください」

第２位　ツツカナ(開発者:一丸貴則氏）
「私は２、３番目の位置が心地いいので２位になれて良かったなと思います。しかし本大会を通してponanzaに一度も勝てなかったのは悔しいです。今回はすごく楽しくいい経験ができました」

第３位　YSS （開発者：山下宏氏）
「今回３位になって大変良かったです。予選では４位以下のソフトにも負けていたので幸運だなと思います。プロ棋士との対戦を楽しみにしています。」

第４位　やねうら王 （開発者：磯崎元洋氏）
「ありがとうございます。予選から幸運に恵まれて予選４位となりました。始まる前は、自分自身でも他のソフトに劣るのではないかと思っていましたが、今回本大会を通して十分互角以上に戦えることがわかりました」

第５位　習甦（開発者：竹内章氏）
「予選の内容がひどかったので、まさかここまで行けるとは思いませんでした。本大会でご支援を頂いた皆様に感謝いたします」
片上理事「決勝戦は特に人間の目から見てもすばらしい戦いだった。第３回電王戦に出場する５ソフトがいい棋譜をのこしてくれることを期待したい」

電王戦タッグマッチの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「ニコニコ動画」内のサービス「ニコニコ生放送」で生放送されました。
詳細は将棋電王戦の公式ホームページをご確認下さい。