「第2回将棋電王戦」第1局は阿部四段の勝利!

更新:2013年03月23日 23:45

第2回将棋電王戦(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の第1局は、3月23日(土)、東京・将棋会館「特別対局室」で行われ、現役プロ棋士の阿部光瑠四段がコンピュータソフト「習甦(しゅうそ)」(開発:竹内章氏/第22回世界コンピュータ将棋選手権5位)に快勝しました。第2局は3月30日(土)に佐藤慎一四段と「ponanza」が同所で対局します。

電王戦で勝利した阿部光瑠四段

阿部光瑠四段
「率直にうれしいです。盤の前に座るまでは、いろいろな思いがありましたが、開始してからは楽しく指せました。3月5日に順位戦が終了してから毎日持ち時間4時間の設定で、2局程度『習甦』のソフトと指していました。コンピュータは遅くて2、3年、早ければ1年ぐらいで棋士に勝つようになる感じがしました」
「習甦」開発者の竹内章氏
「敗れて残念ですが、こういう記録に残る対局ができたのでよかったです。敗因はすぐには分からないのですが、研究していきます」
立会人の飯野健二七段
「今日は第1回電王戦の対局者だった米長邦雄永世棋聖の百カ日の法要があり、盤上では『米長玉』が現れました。きっと米長前会長が導いてくださったんだと思います」
田中寅彦専務理事
「正直ホッとしています。米長前会長は、さぞや喜んでいると思います」
佐藤慎一四段
「阿部さんの指し回しが完璧でした。人間のすごくいいところが出た将棋だと思います。自分の対局はギリギリの勝負になるのではないでしょうか」
滝澤武信・コンピュータ将棋協会会長
「今回の対決は、できれば棋士の方にたくさん勝ってほしい。棋士が『習甦』を研究して、真剣に指した将棋は貴重なデータになるからです」

記者会見の模様

対局開始の模様

大盤解説会は東京都港区「ニコファーレ」で行われ、解説の阿久津主税七段と聞き手の矢内理絵子女流四段が熱いトークを繰り広げました。終局後、特別対局室隣の大広間で記者会見が行われました。
対局・大盤解説などの模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」で生中継されました。
「第2回将棋電王戦」の公式ホームページはこちらです。

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