対戦カード決定!初の団体戦「第2回 将棋電王戦」 2013年3月23日~4月20日に開催

更新:2012年12月17日 17:31

現役プロ棋士vs世界最強コンピュータ、5対5の対戦カード決定

第2回 将棋電王戦は株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林宏)主催、公益社団法人 日本将棋連盟(東京都渋谷区、会長:米長邦雄)協力のもと、2013年3月23日(土)から4月20日(土)までの毎週土曜日に全5局を、東京・将棋会館(東京都渋谷区)で開催します。それに伴い、12月15日(土)に東京都港区六本木のニコファーレで記者発表会が行われました。

「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様02 「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様01
「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様03

"人間vsコンピュータ"の歴史的対局ともうたわれ、今年1月14日に開催された 「第1回将棋電王戦」 では、米長邦雄永世棋聖(日本将棋連盟会長)が惜しくもコンピュータ将棋「ボンクラーズ」に敗れました。 「第2回 将棋電王戦」 では、人間のリベンジを果たすべく選ばれた現役のプロ棋士5人と、第22回世界コンピュータ将棋選手権で好成績を挙げた上位5チームによる団体戦を行います。1日1組の対戦で、第1局から第5局までの全対局を実施。その結果、3勝した方が勝者となります。

記者発表会の模様は、株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴが運営する動画サイト「niconico」内のサービス「ニコニコ生放送」にて生中継されました。

記者発表会当日、先手後手を決めるためにドワンゴ会長の川上量生(のぶお)氏による振り駒が行われました。その結果、第1局は棋士の先手、コンピューターの後手と決まりました。手番は1局ごとに先手後手が入れ替わります。この5局の対局、解説の模様はニコニコ生放送で生中継されます。

「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様04

「第2回将棋電王戦」の公式ホームページはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/channel/denousen

第2回 将棋電王戦 概要

日時
2013年3月23日・30日、4月6日・13日・20日 各土曜日の午前10時より対局開始
会場
対局場:東京・将棋会館(一般観覧不可)
大盤解説会場:ニコニコ本社(一般観覧可/東京都渋谷区神宮前1-15-2)
※大盤解説棋士および一般観覧方法については下記の生放送番組ページに随時掲載
対局者:(敬称略)
第1局(3/23):阿部光瑠 四段 vs 習甦(しゅうそ)(開発:竹内章/第22回世界コンピュータ将棋選手権5位)
 【生放送番組URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv118753162
第2局(3/30):佐藤慎一 四段 vs ponanza(開発:山本一成/第22回世界コンピュータ将棋選手権4位)
 【生放送番組URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv118754300
第3局(4/06):船江恒平 五段 vs ツツカナ(開発:一丸貴則/第22回世界コンピュータ将棋選手権3位)
 【生放送番組URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv118755562
第4局(4/13):塚田泰明 九段 vs Puella α(開発:伊藤英紀/第22回世界コンピュータ将棋選手権2位)
 【生放送番組URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757229
第5局(4/20):三浦弘行 八段 vs GPS将棋(開発:田中哲朗・森脇大悟/第22回世界コンピュータ将棋選手権1位)
 【生放送番組URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757933
ルール
持ち時間・・・各4時間(1分未満切り捨て)
先手番・・・第1局 阿部光瑠 四段(2局目以降は先手番・後手番が交替)
対局場での使用電力・・・2800Wまで(対局場以外の外部との接続によるネットワーク使用は可)
主催
株式会社ドワンゴ(協力:公益社団法人 日本将棋連盟)
詳細
将棋電王戦の公式ホームページにてご確認ください

「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様05
川上量生 株式会社ドワンゴ会長コメント
「第1回に引き続き主催させていただきます。私どもドワンゴは、将棋文化の振興に微力ながらも努力させていただいております。コンピュータと人間の戦いということで、将棋の歴史上でも、とても重要な戦いだと思います。うれしいと思うとともに大事な役目と緊張しています」

「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様06
北島忠雄 日本将棋連盟理事コメント
「棋士側からすると、今回は雪辱戦になりますので、5戦全勝の完全勝利を目指します。いい勝負をお見せできると思います」

第1局

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写真左:阿部光瑠四段
「プレッシャーは感じています。普段通り努力して、本番で実力が出るように頑張ります。強いソフトと戦えるのでうれしい」
写真右:習甦(開発:竹内章)
「『習甦』という漢字には『羽生』という文字が含まれています。羽生三冠から白星を積み重ねたいという思いです。勝ちたいという気持ちはもちろんありますが、後世に語り継がれるような芸術品にしたいです」

第2局

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写真左:佐藤慎一四段
「内容も大事ですが、今回は特に結果を重視して対局に臨みたい。1%でも勝率が上がるように研究したい」
写真右:ponanza(開発:山本一成)
「先手に決まったので、積極的にリードを奪いたい。このソフトは終盤がちょっと弱いのですが、序盤でミスをしないことが強みです」

第3局

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写真左:船江恒平五段
「人が考えることのすごさや素晴らしさを感じてもらえたらと思います。そのためには、最大限の準備をして自分の力を出し切りたい。強いコンピュータと緊張する舞台で指せるので、対局がとても待ち遠しいです」
写真右:ツツカナ(開発:一丸貴則)
「船江五段はそう快な将棋を指します。レベルは違うかもしれませんが、ツツカナも同じような将棋を指しますので、今回の対局はどうなるか楽しみです」

第4局

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写真左:塚田泰明九段
「たくさん資料をもらってコンピュータの弱点を見つけて、そこを突いて5戦全勝を目指したい」
写真右:Puella α(開発:伊藤英紀)
「前回『ボンクラーズ』で戦ったのですが、初めてなので準備で苦労しました。今回はリラックスして、楽しむ気持ちで戦いたい」

第5局

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写真左:三浦弘行八段
「駒場の東大にある788台のコンピュータを使用するGPSとは、正直戦いたくなかった。団体戦なので、いい流れで私にバトンを渡してもらえると思っています。不利になっても最後まであきらめずに頑張ります」
写真右:GPS将棋(開発:田中哲朗・森脇大悟)
「(田中氏)コンピュータは670台ぐらいの使用に変更になりました。圧倒的な計算力を生かした、深い、なおかつ広い読みがウリです。
(森脇氏)ほかにも開発者が4人います。コンピュータの台数が多いので、マシントラブルがやや起きやすいですが、そうならないように準備します。チーム一同全力を尽くしていきたい」

「第2回将棋電王戦」記者発表会の模様18

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