文化庁「地域文化芸術振興プラン推進事業」のレポート

更新:2010年02月07日 11:20

東京会場レポート

文化庁「地域文化芸術振興プラン推進事業」 ―芸術がむすぶ絆― 将棋をこどもたちに

主催
文化庁・東京都・芸術がむすぶ絆・東京実行委員会
共催
日本将棋連盟
協力
日本将棋連盟東京都支部連合会

 2月6日(土) 東京都渋谷区にある児童会館で上記イベントが開催されました。
出演棋士は森内九段、田中寅九段、勝又六段、藤倉四段、熊坂四段、小田切五段、山口女流1級の7名。
 午前中の第1部はその出演棋士6名による「集まれちびっ子・指導対局」と勝又講師の「将棋おもしろなぜなに教室」。
午後の第2部は3択クイズ100問をちびっ子と保護者の方が力を合わせて解いてゆく「将棋モノ知り王決定戦」という2部構成。
 熊坂四段の熱血指導に感激するお母さん達、ちびっ子が一所懸命に戦って田中九段から勝利した瞬間に湧き上がったおとな達の拍手、出演棋士のプライベートな問題を集めた棋士パーソナルクイズでは各棋士たちがヒントを出したのですが、これがまた抱腹絶倒の珍ヒント(ほとんど解答)続出。
 70問以上正解者に「将棋モノ知り王認定証」を進呈したのですが、50名弱のペアが見事ゲット!!のべ430人の参加者が笑いあり悲鳴!? ありの楽しいひとときを過ごし、将棋を通じておとなとこどもが一体となってより一層の絆を深めていったのではないでしょうか。

東京会場の模様01  東京会場の模様

東京会場の模様04  東京会場の模様05

東京会場の模様06

栃木会場・山形会場レポート

 昨年9月からスタートした「文化庁地域文化振興芸術プラン推進事業」は、将棋連盟が把握しているもので、20都府県28地域で、すでに実施、あるいは今後年度末の3月までに実施予定となりました。事業申請から開催に至るまで、各地域の連合会や支部、将棋関係者のご尽力に改めて感謝申し上げます。
  一般的に将棋の事業というと、「将棋大会」が多いのですが、この事業ではその趣旨に沿った形で、「指導対局による技術力向上」や「教室・講座の開催による将棋普及」を中心とした事業展開となっていますが、そんな中で際立った特色ある事業を実施されたケースが、本年1月に入ってから2地域で行われました。

 1月10日(日)、11日(祝)の2日間にわたって、栃木県宇都宮市の宇都宮東武デパートにて行われた「とちぎ将棋まつり」では、羽生名人、渡辺竜王など将棋界のトップスターが出演し、約3500人の将棋ファンが集いました。
 この事業は、地元の将棋関係者が実行委員会を立ち上げ、プログラム作りから会場設営、当日の進行までを主体となって行い、数多くのボランティアスタッフがバックアップする体制でした。地域活性の起爆剤としても、地方の将棋ファン増大のイベントとしても、特筆すべき事業だったと思います。「とちぎ将棋まつり」事業の詳細につきましては(ブログとちぎ将棋まつり)、をご覧ください。

 1月30(土)、31日(日)の2日間は、山形県天童市のほほえみの宿滝の湯ホテルにおいて「山形県・将棋の聖地づくり」と題して表記事業が行われました。
 事業の内容は、県内外から支部連合会の役員や支部長を招聘し、パネルディスカッションや支部長会議、実技指導の実演などを行い、合わせてプロ棋士の公開対局を行うというものです。
 将棋ファンならご存知のことと思いますが、山形県は将棋駒の生産日本一の県であり、一年間を通じて行われる多様な将棋大会やイベントの数は多く、全国トップレベルにありまが、運営者や指導者の高齢化を踏まえ、その人的育成や青少年の健全育成を図る目的でこの事業が開催されました。
 会議で発表された「青少年への将棋指導法」や意見交換は、今後、山形県のみならず、参加各県へも将棋の普及振興にプラスの波及効果を生んでいくと思います。「山形県・将棋の聖地づくり」事業の詳細につきましては、(HP山形県将棋界情報交流の広場)をご覧ください。

山形県将棋の聖地づくりの模様02  山形県将棋の聖地づくりの模様03
写真左:パネルディスカッションの参加者 写真右:島朗九段による将棋指導の風景

山形県将棋の聖地づくりの模様01
写真:郷田真隆九段VS阿部健治郎四段の公開対局・解説島九段、聞き手井道女流初段

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