将棋の基礎知識

将棋界について

プロ棋界

ここからは、将棋界についてご案内いたします。
プロの世界には、現役・引退あわせて230名を超える棋士がおります。
現在は男性しかおりませんが、女性でも棋士になることは可能です。
また、それと別に、女性のみで構成された女流棋士という制度もあります。これについては次頁で説明いたします。

棋士になるには、奨励会という棋士養成機関に入ります。
奨励会には一定以下の年齢で、棋士の推薦を受けた人のみが受験できます。

奨励会は6級から三段まであり、成績によって、6級→5級・・・1級→初段→二段→三段と昇っていきます。
三段になると、年に2回の三段リーグを行い、原則としてそこでの上位2名が四段となります。
四段から正式な棋士となります。

棋士になりますと、各棋戦に出ることができます。
棋戦は8つのタイトル戦と7つの公式棋戦があります。

八大タイトル戦

棋戦名主催社備考
竜王戦 読売新聞 特別協賛:NOMURA
名人戦 朝日新聞毎日新聞
お~いお茶杯王位戦 新聞三社連合 北海道新聞中日新聞西日本新聞神戸新聞東京新聞徳島新聞
特別協賛:お~いお茶
叡王戦 株式会社不二家 特別協賛:ひふみ
王座戦 日本経済新聞 特別協賛:東海東京証券
棋王戦コナミグループ杯 共同通信 特別協賛:KONAMI
掲載紙一覧
ALSOK杯王将戦 スポーツニッポン毎日新聞 特別協賛:ALSOK
ヒューリック杯棋聖戦 産経新聞 特別協賛:ヒューリック

タイトル戦にはタイトル保持者がおります。約1年のトーナメント戦もしくはリーグ戦でタイトル挑戦者を決めます。タイトル保持者と挑戦者の間で七番勝負もしくは五番勝負を行い、勝ち越したほうがタイトル保持者となります。
棋士の肩書は通常は段位となりますが、タイトル保持者の場合は、「○○竜王」というようにタイトル名が肩書となります。
また、竜王戦と順位戦(名人戦の予選)は、それぞれランキングがあり、成績によって年に1回、成績上位者は昇級、成績下位者は降級するなど、挑戦権争い以外にも厳しい戦いがあります。