平成の将棋年表
HEISEI SHOGI CHRONOLOGY
平成の将棋界を賑わせたできごとを振り返る
平成元年(1989年)
5月24日、日本将棋連盟会長に二上達也九段。6期12年務めた大山康晴会長が退任した。
11月、第1期女流王位戦スタート。
12月12日、第55期棋聖戦で屋敷伸之の最年少タイトル挑戦(17歳10カ月)。
12月27日、第2期竜王戦で、羽生善治が初タイトルとなる竜王を獲得。
平成2年(1990年)
2月16日、第15期棋王戦で、大山康晴が最年長記録である66歳11カ月でタイトル挑戦。
6月12日、中原誠、第48期名人戦で谷川名人を破り、史上初めて2度目の名人復位。
8月1日、第56期棋聖戦で、屋敷伸之が最年少記録となる18歳6カ月でタイトルを獲得。
11月5日、大山十五世名人が文化功労者として顕彰される。
平成3年(1991年)
4月5日、升田幸三実力制第四代名人死去、享年73。初の全冠(三冠)独占。スズメ刺し戦法や升田式石田流など、独創的な発想で人気が高かった。
平成4年(1992年)
3月2日、第50期A級順位戦は谷川南高橋大山の四者プレーオフに。高橋が挑戦者に。
7月26日、大山康晴十五世名人がA級在位のまま死去、享年69。タイトル獲得80回。名人位通算18期獲得は史上1位。
9月9日、第33期王位戦で、郷田真隆が史上初の四段でのタイトル獲得者に。
平成5年(1993年)
2月18日、第42期王将戦で村山聖六段の初挑戦も0-4で敗退。
3月、奈良県興福寺で最古の将棋駒出土。天喜6年(1058年)の銘がある木簡も同時に出土された。
7月、第1期倉敷藤花戦スタート。
5月21日、第51期名人戦で、米長邦雄九段が最年長記録となる49歳11カ月での名人獲得。
平成6年(1994年)
4月1日、順位戦には参加しないフリークラス制度発足。
6月7日、第52期名人戦で羽生善治四冠が米長名人を破り新名人に。
7月8日、普及指導員制度発足。
9月8日、第1回大山康晴賞の贈呈式が行われる。
12月9日、第7期竜王戦、羽生善治 史上初の六冠王に。
平成7年(1995年)
1月30日、第21期女流プロ名人位戦で清水、初の女流三冠王に。
3月10日、第20期棋王戦で羽生、史上初の「永世棋王」に。
3月24日、第44期王将戦で谷川防衛、羽生七冠独占ならず。
7月8日、第66期棋聖戦で羽生棋聖が通算(連続)5期獲得して永世棋聖の資格を得る。
平成8年(1996年)
2月14日、第45期王将戦で、羽生善治が史上初となる七大タイトル独占。
7月1日、第18期女流王将戦で、清水市代が史上初となる女流四大タイトル独占。
7月30日、第67期棋聖戦で三浦棋聖誕生、羽生六冠に後退。
9月25日、羽生、第44期王座戦で連続5期獲得して名誉王座の資格を得る。
平成9年(1997年)
6月11日、第55期名人戦で、谷川浩司が通算5期獲得して十七世名人の資格を得る。
8月29日、羽生、第38期王位戦で連続5期獲得して永世王位の資格を得る。
平成10年(1998年)
8月8日、村山聖九段死去、享年29。小説、映画「聖の青春」の主人公。
10月22日、2度目の清水女流四冠独占。
11月19日、第11期竜王戦で藤井システム席巻、藤井猛初の竜王位獲得。
平成12年(2000年)
6月19日、第22期女流王将戦、清水がクイーン王将獲得で、全タイトル(四冠)の永世称号を獲得。
平成14年(2002年)
5月17日、第60期名人戦で森内俊之八段、初タイトルの名人獲得。
平成15年(2003年)
10月15日、第51期王座戦で渡辺明五段、タイトル初挑戦も羽生王座防衛。
平成16年(2004年)
12月28日、第17期竜王戦で渡辺明六段、初タイトルで20歳の竜王誕生。
平成17年(2005年)
10月1日、第53期王座戦で羽生14連覇、大山十五世名人の持つタイトル戦13連覇の記録更新。
11月6日、瀬川晶司アマ(35歳)が戦後初めてプロ編入試験に合格、四段に。
平成18年(2006年)
7月5日、第77期棋聖戦で、佐藤康光が通算5期獲得して永世棋聖の資格を得る。
平成19年(2007年)
3月20日、第56期王将戦で羽生王将が10期獲得で永世王将の資格を獲得。
6月29日、第65期名人戦で、森内俊之が通算5期獲得して十八世名人の資格を得る。
10月、第1期マイナビ女子オープンスタート。
平成20年(2008年)
6月17日、第66期名人戦で羽生、森内を破り十九世名人の資格を獲得して永世六冠に。
12月18日、第21期竜王戦で、渡辺明が羽生に対して3連敗後4連勝、連続5期獲得して史上初の永世竜王の資格を得る。
平成22年(2010年)
6月8日、第81期棋聖戦第1局で羽生棋聖がタイトル戦出場100回目達成。
平成23年(2011年)
4月1日、日本将棋連盟が公益社団法人に認定される。
5月、第1期リコー杯女流王座戦スタート。
8月23日、国会議員による将棋文化振興議員連盟が設立される。
9月から全国のヤマダ電機店舗で日本将棋連盟公認の「こども将棋教室」が開催される。現在も続けられている。
平成24年(2012年)
1月14日、コンピュータソフト「ボンクラーズ」、米長邦雄永世棋聖に平手で勝つ(第1回将棋電王戦)。以後第4回の平成27年まで続く。
2月27日、第61回NHK杯 羽生10回目の優勝。初の名誉NHK杯選手権者に。
7月5日、第83期棋聖戦で羽生が防衛し、通算タイトル獲得数歴代単独1位の81回に。
10月21日、第1回将棋文化検定試験(申し込み数952人)が開催される。
12月18日、米長邦雄永世棋聖死去。享年69。日本将棋連盟会長に在職中だった。
12月25日、谷川浩司九段、日本将棋連盟会長に就任。
平成25年(2013年)
5月1日、第6期マイナビ女子オープンで、里見香奈がタイトル奪取。史上初の女流五冠達成。
平成26年(2014年)
12月8日、今泉健司アマ(41歳)がプロ編入試験に合格して翌27年4月1日付で棋士に。戦後2人目。
平成27年(2015年)
6月20日、段位別予選と本戦トーナメントからなる新棋戦「叡王戦」(ドワンゴ主催)スタート。
平成28年(2016年)
1月10日、日本将棋連盟九州研修会開設。
3月30日号で32年以上続いた「週刊将棋」休刊。創刊は昭和59年(1984年)1月25日号。
5月22日、第1期電王戦開始。叡王戦優勝の山崎隆之八段対PONANZAの二番勝負は、PONANZAが2-0で優勝。
平成29年(2017年)
1月12日、加藤一二三九段(77歳0カ月)が第75期順位戦C級2組で最高齢対局。同月20日に第88期棋聖戦2次予選で最高齢勝利。
2月6日、佐藤康光九段が日本将棋連盟の新会長に就任。
2月20日、史上初の外国人女流棋士誕生! カロリーナステチェンスカ、女流2級に昇級。
3月27日、第42期棋王戦で渡辺明棋王が千田翔太六段の挑戦を退け、5期連続獲得で永世棋王の資格を得る。
5月20日、叡王戦が第3期からタイトル戦に昇格。タイトル戦の発足は、1983年度の王座戦以来34年ぶり。将棋界初の八大タイトルになる。
5月22日、第2期電王戦は将棋ソフトのPONANZAが叡王戦優勝の佐藤天彦名人に2連勝して優勝。
6月20日、加藤一二三九段引退。
6月26日、第30期竜王戦決勝トーナメントで、藤井聡太が29連勝の新記録を達成。
12月5日、第30期竜王戦で、羽生善治がタイトル奪取。通算7期獲得して永世竜王の資格を得る。史上初の永世七冠達成。
平成30年(2018年)
2月13日、羽生竜王、国民栄誉賞受賞(授賞式)。
2月17日、第11回朝日杯将棋オープン戦で藤井聡太五段が最年少で全棋士参加棋戦優勝、六段昇段。
3月2日、第76期A級順位戦は、稲葉羽生広瀬佐藤久保豊島による史上初の六者プレーオフに。羽生が挑戦者に。
7月17日、第89期棋聖戦で豊島将之八段が羽生善治棋聖からタイトルを奪取して、八大タイトルを8人で一人ずつ保持する状態に。複数のタイトル保持者がいないのは1987年(昭和62年)以来31年ぶり。
平成31年(2019年)
1月、女流新棋戦「ヒューリック杯清麗戦」(主催ヒューリック株式会社)スタート。