渡辺明九段に紫綬褒章

更新:2024年11月02日 05:00

渡辺明九段、紫綬褒章受章この度、令和6年「秋の褒章」において、渡辺明(40歳)が紫綬褒章を受章することになりました。
紫綬褒章は、長年にわたり学術・芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者に授与されるものです。将棋界での褒章受賞者は16人目になり、40歳での受賞は将棋界最年少になります。

「今回紫綬褒章を受章することができましたのも長年にわたりまして将棋界を支えていただいておりますスポンサーの皆様、 将棋ファンの皆様、将棋関係の皆様のおかげだと思っております。 紫綬褒章受章を初めて聞いた時は、あまり想像していないことだったので驚きました。 タイトル戦や公式戦は個人の試合ですが、紫綬褒章受章は自分というよりは将棋界を高く評価していただいた結果だと思っています。 今日まで将棋界をつないでこられた先輩方やいろいろな方への感謝を感じています。

自分自身40代になってみて40代、50代で活躍する大変さを改めて思うこともあります。 40代になってみて若い時ほど万全のコンディションではいかなくなってきていますが、それでも先輩が活躍されているのをみて 自分も同じように活躍したり、結果を出してきたいと思っています。 今まで将棋界で受章されてきた先輩は素晴らしい方たちばかりなので、自分も章に恥じないような行動を心掛けていこうと思っています。

25年の現役生活の中で印象に残った対局は、節目節目の対局で初めてタイトルを取った時、永世称号を取った時、藤井聡太さんとタイトル戦で対戦した時です。 研究への熱量は変わっていませんが、若手に対しても強さを感じているので、結果を出すために自分は何をしていけばいいのかを考えてやっていきたいです」

日本将棋連盟 褒章受章者名簿

受章順・肩書は受章当時
氏名(受章当時) 生年月日 受章時年齢 受章年月日・種類  
木村義雄十四世名人 明治38年2月21日生 55歳 昭和35年11月3日 紫綬褒章 *棋界初
升田幸三九段 大正7年3月21日生 55歳 昭和48年11月3日 紫綬褒章  
塚田正夫九段 大正3年8月2日生 61歳 昭和50年11月3日 紫綬褒章  
大山康晴十五世名人 大正12年3月13日生 56歳 昭和54年4月29日 紫綬褒章  
丸田祐三九段 大正8年3月30日生 62歳 昭和56年11月3日 藍綬褒章  
原田泰夫八段 大正12年3月1日生 59歳 昭和57年11月3日 藍綬褒章  
廣津久雄九段 大正12年2月26日生 63歳 昭和61年4月29日 藍綬褒章  
二上達也九段 昭和7年1月2日生 60歳 平成4年4月29日 紫綬褒章  
加藤一二三九段 昭和15年1月1日生 60歳 平成12年4月29日 紫綬褒章  
米長邦雄永世棋聖 昭和18年6月10日生 60歳 平成15年11月3日 紫綬褒章  
中原誠十六世名人 昭和22年9月2日生 60歳 平成20年4月29日 紫綬褒章  
谷川浩司九段 昭和37年4月6日生 52歳 平成26年11月3日 紫綬褒章  
佐藤康光九段 昭和44年10月1日生 47歳 平成29年4月29日 紫綬褒章  
森内俊之九段 昭和45年10月10生 47歳 平成29年11月3日 紫綬褒章  
羽生善治竜王 昭和45年9月27生 48歳 平成30年11月3日 紫綬褒章  
渡辺明九段 昭和59年4月23生 40歳 令和6年11月3日 紫綬褒章  

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