古賀悠聖四段、フリークラスからC級2組へ昇級

更新:2021年09月08日 18:35

古賀悠聖

 古賀悠聖四段(20歳)が、9月8日(水)に行われた第52期新人王戦(対梶浦宏孝七段戦)に勝ちました。その結果、直近の対局が30局で20勝10敗(勝率0.667)(未放映のテレビ対局を含む)となり、「フリークラスからC級2組への昇級規定」の"良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること"を満たし、フリークラスからC級2組に昇級いたしました。

フリークラスからC級2組に昇級したのは、伊奈祐介七段、伊藤博文七段、瀬川晶司六段、渡辺正和五段、伊藤真吾六段、渡辺大夢五段、島本亮五段、今泉健司五段、佐々木大地五段に続いて10人目になります。

 
棋士名フリークラスからC級2組への昇級日
伊奈祐介七段 2001.5.7昇級
伊藤博文七段 2001.5.29昇級
瀬川晶司六段 2009.5.15昇級
渡辺正和五段 2011.1.19昇級
伊藤真吾六段 2011.10.26昇級
渡辺大夢五段 2015.7.8昇級
島本亮五段 2015.8.26昇級
今泉健司五段 2016.11.17昇級
佐々木大地五段 2017.2.17昇級
古賀悠聖四段 2021.9.8昇級

フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属するクラスで、宣言によって転出した棋士や三段リーグで2度の次点を獲得して四段となった棋士などが所属します。

フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となります。古賀四段も10年以内での昇級を目指しておりました。

なお、古賀四段の順位戦参加は、来年度の第81期順位戦C級2組からとなります。

【フリークラスからC級2組への昇級規定】
フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。ただし、「年間」は4月1日から翌年3月31日まで。宣言によるフリークラス転出者は除きます。

1.年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。
2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること。
3.年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。
4.全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。

古賀悠聖四段のコメント

今日の対局はフリークラスからの昇級だけではなく、新人王戦の準決勝という大切な一局でした。まだ実感がわかないです。今日の将棋、勝ててほっとしました。

【古賀悠聖四段の略歴】
・2001年1月1日生まれ 福岡県福岡市出身
・奨励会
2011年9月 6級 中田功八段門下
2017年10月 三段リーグ入り(第62回三段リーグより)
2020年10月1日 四段 棋士となる
※第67回奨励会三段リーグにおいて
『2回次点を取った者はフリークラスに編入することができる』という規定を満たし、フリークラス四段となる。

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