第88期棋聖就位式 ~ファンら300人が羽生棋聖を祝福~

更新:2017年10月02日 14:08

第88期棋聖就位式の模様第88期棋聖戦で10連覇、通算16期獲得した羽生善治棋聖の「第88期棋聖就位式&将棋ファンと羽生棋聖の夕べ」は9月27日(水)、東京都渋谷区「セルリアンタワー東急ホテル」で行われ、約300人のファンや関係者が参加し、この日が47回目の誕生日だった羽生棋聖を祝福しました。
就位式では産経新聞社・飯塚浩彦代表取締役社長、日本将棋連盟・佐藤康光会長から主催者あいさつがあり、就位状、賞杯、賞金の授与、第88期棋聖戦第3局開催実行委員会の林茂樹委員長の祝辞、羽生棋聖から皆様への謝辞、花束贈呈、祝賀パーティーへと進みました。

就位式

第88期棋聖就位式の模様_02産経新聞社・飯塚社長の主催者あいさつ
「今期獲得で通算16期ということで、大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人の記録に並びました。来期防衛すると新記録になります。体に気をつけ、精進してください」


第88期棋聖就位式の模様_03日本将棋連盟・佐藤会長の主催者あいさつ
「今期も大変なねじり合いの番勝負でした。羽生さんはギリギリの勝負で勝ちが見えると手がふるえると言われていますが、勝った3局とも手がふるえていました。あらためて羽生さんのすごさを見せてもらったシリーズでした」


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就位状授与

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賞杯、賞金目録授与

第88期棋聖就位式の模様_09林茂樹様(公益社団法人沼津牧水会理事長)の祝辞
「5年前に当時の青野照市専務理事(九段)と産経新聞社の藤田昌俊様がお越しになり、第3局を沼津倶楽部で行うことが決まりました。大急ぎで準備したことを覚えています。それ以来5年連続で開催してまいりました。今後も羽生棋聖に来ていただきたいです」


第88期棋聖就位式の模様_10羽生棋聖の謝辞
「棋士になって30年以上がたち、当たり前ですが、若い世代と顔を合わせることが増えました。その時代の波をひしひしと感じます。今期も際どい勝負が続き、指運がよくてこの結果につながったという感想を持っています。現在の将棋のルールになって400年以上がたちますが、日々進歩していて、ここ2、3年は内容的に大きく変わっています。過去の経験や実績が生かしにくくなっています。ですが、毎回毎回新たな気持ちで向かっていきたいと思っています。来年もたくさんの方たちとお会いすることを楽しみにしています」


第88期棋聖就位式の模様_11
花束贈呈

その後、羽生棋聖を囲んでの祝賀パーティーが日本将棋連盟・森内俊之専務理事の乾杯の発声で始まりました。祝賀パーティーでは、一般のファンの方々へ羽生棋聖から「次の一手」問題が出題されました。また、羽生棋聖の誕生日を祝い、サプライズでバースデーケーキが用意されました。

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祝賀パーティー

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乾杯の音頭は、日本将棋連盟・森内専務理事

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「次の一手」問題図は7月11日に新潟県岩室温泉「高島屋」で行われた第4局からの出題です。
候補手は(1)▲3三角成 (2)▲2二歩 (3)▲2三歩

第88期棋聖就位式の模様_15 第88期棋聖就位式の模様_16
「次の一手」正解発表。正解は(3)▲2三歩でした。正解者の中から抽選で10名の方に羽生棋聖直筆色紙がプレゼントされ、盛会のうちに終了いたしました。

第88期棋聖就位式の模様_17 第88期棋聖就位式の模様_18
ファンとの歓談
中締め後もおよそ1時間、写真撮影の列は途切れることがありませんでした。

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